重複メールのチェック(の条件指定)ダイアログボックス(Ver7.28対応版)
 このダイアログボックスは、重複するメール(まったく同じ内容のメール)を見つけるための条件指定や、重複メールを1つにする場合の残すメールについての条件等を指定します。

重複してるかどうかの判定基準
 重複してるかどうかの判定基準を指定します。普通は「Message-Idが一致している」のみをONにしてチェックすればいいですが、念のため、Date:ヘッダも比較するようにするといいです。Date:ヘッダが一致してないということは、何らかの理由でMessage-Idの付け方がおかしいメールが発生している可能性が高いです。

 何らかの理由でMessage-Idヘッダが無くなってしまったメールを比較したい場合は「Message-Idが一致している」をOFFにする代わりに、Date:ヘッダ、Subject:ヘッダ、本文の3つの項目をONにするのがお勧めです。

 メール本文の内容も比較するようにすると、例えば暗号化したメールを複合した場合に、その複合されたメールと暗号化されたメールを別のメールと扱うことが出来ます。
 送信系/受信系の種類を比較するようにすると、例えば送信済みメールを受信したメールと同じフォルダに振り分けている場合に、送信したメールが自分にも(例えばBcc:ヘッダで)届いた場合に、それらを重複したメールとは扱わないように出来ます。

重複してるかどうかの判定についての補足:
 「本文の内容がほぼ一致」については、メール本文の中の空白/改行を除去した内容を単純に比較するだけなので、同じ内容でも不一致になる可能性があります。例えばHTML形式メールを送信して、それを受信したメールとで比較する場合、HTML形式かプレーンテキスト形式かの違いの関係で不一致になる可能性が高いです。暗号化したメールの場合も不一致になります。
 「メールの件名が一致」については、メールの件名の長さが極端に長い場合に、件名の先頭の半角文字で250文字相当程度だけしか比較しません。それ以降が不一致でも一致した扱いになってしまいます。


「1つだけ残す」で残すメールの決定方法(上の方が優先順位が高い)
 重複したメールを見つけた時に「1つだけ残す」または「1つだけ残すの一括処理」を指定した場合に、どのメールを残すのか、そのメールの条件を指定します。
 メモ付き/マーク付き/優先度=高メールを残すをONにすると、例えば重複したメールの中に1つだけメモ付きのメールがあれば、そこを残すようにします。
 未読メールを残すをONにすると、例えば重複したメールの中に1つだけ未読のメールがあれば、それを残すようにします。
 既読メールを残すは、逆に既読のメールを優先して残すようにします。
 添付ファイル付きの方を残すは、添付ファイル付きの物があればそれを残すようにします。
 送信系メールを残すは、例えば受信系のメールと送信系のメールがあった場合に、送信系のメールの方を残すようにします。受信系メールを残すはその逆です。
 特定ヘッダを含む方を残すは、そのチェックボックスの右側で指定するヘッダが存在する方を残します。例えばBcc:ヘッダを指定するとBcc:で送信した送信済みメールの方が残ります。Received:ヘッダを指定すると受信したメールを残すなどの使い方が可能です。
 サイズの大きい方を残すは、サイズを比較して大きい方を残します。サイズの小さい方を残すはその逆です。ちなみにここのオプションとは別に、受信時にサイズ制限で「X-TuruKame-SizeLimited:」ヘッダの付いたメールは削除される方が優先となります。X-TuruKame-SizeLimited:ヘッダによる優先順位はサイズによる指定よりも優先順位が高くなります。
 送受信日時の新しい方を残すは、送受信日時が新しい方を残します。ちなみにここのオプションOFFの場合は送受信日時の古い方が優先になります。

 上位の条件の方が優先順位が高いです。


追加のフォルダ
 現在選択してるフォルダとは別に、別のフォルダのメールを重複チェックの対象とすることが出来ます。(Version 6.96から)
 ここで追加フォルダを指定すると、そのフォルダの中にあるメールを含めて重複チェックが実行されます。例えばAフォルダを選択してる状態でBフォルダとCフォルダを追加指定すると、AフォルダとBフォルダの両方にあるメールも重複対象となりますが、さらに、Bフォルダに同じメールが2通あったり、BフォルダとCフォルダに同じメールがあるようなケースでも重複対象としてリストアップされます。

 追加のフォルダの右側にある「...」ボタンを押して、出てきたダイアログボックスの中にあるチェックマークをONにすることで、任意のフォルダを追加で指定できます。フォルダ名の上でマウス右ボタンを押して出てくるメニューから「配下もまとめてONにする」といった指定もできます。


重複メールの削除方法
 重複メールを見つけた場合で「1つだけにする」などの操作をしてメールが削除される時の動作を指定します。普通は安全のために「ゴミ箱へ移動」とするのがお勧めですが、もしもゴミ箱フォルダと他のフォルダの両方を対象にして重複メールをチェックする場合には、「削除」の方を指定しないと、重複メールがどんどんゴミ箱にたまっていってしまいます。
 ゴミ箱フォルダにあるメールが削除対象になった場合には、ここの指定に関係なく「削除」の動作となります。


開始ボタン、およびその右側の「▼」ボタン
 開始ボタンを押すと、重複メールの検索が実行されて、重複してるメール毎にどうするかの確認が表示されます。
 開始ボタンの右側の▼ボタンを押すと、以下の3つの開始が指定できます。
  • 重複メール毎に確認 ... 重複メールを見つける度に確認ダイアログを表示して、1通残すのかスキップするのかなどの選択ができる。
  • 重複メールをまとめて一覧表示 ... 重複メールを一括してすべて一覧表示して、まとめて「1つだけ残すの一括処理」をするかどうかのみ選択できる。
  • 重複してないメールを一覧表示 ... 重複してないメールをすべて一覧表示する。重複メールについての「1つだけにする」のようなアクションは一切不可。
 この3つの動作モードは、一覧表示した後に、一覧の右上にある「一覧の種類」メニューからも切り替えが可能です。


重複メールのチェックコマンド
重複メールの処理ダイアログボックス