多国語対応について(Ver7.22対応版)
 秀丸メールは多国語対応しています。日本語以外に以下の言語をサポートしています(カッコ内は文字コードの正式名称)。


 上記以外の1バイト系の文字コード(トルコ語、ギリシャ語など)は、秀丸メール上ではすべて欧文(iso-8859-1)として扱う仕組みにしています。

 us-asciiについて、受信したメールを欧文として扱うか日本語メールとして扱うかは、「全般的な設定・上級者向け設定・多国語対応」の「英語(us-ascii)の場合は欧文用フォントを使う」のチェックによります。送信については、文字コードの指定が何であっても、 英語7bitの文字のみを使って作成されたメールはすべてus-asciiとして送信されます。

 UTF-7やUTF-8の受信メールは、メール中の文字を、何らかの言語に変換可能かどうか調べ、特定の言語に変換可能であれば、その言語に変換して扱います。どの言語にもうまく変換できない場合には、そのままUnicodeの多国語混在のメールとして扱います。 Unicodeの多国語混在メールと扱われた場合、そのメールは秀丸メール内部ではUtf-8文字コードで保存されます。

 以下、日本語以外のメールのことを「外国語メール」と呼ぶことにします。
フォントのインストール
 欧文は別として、中国語や韓国語については、Windowsに標準でフォントがインストールされてない場合が多いです。フォントがインストールされてないと秀丸メールでも表示できません。中国語や韓国語に対応するには、まずフォントをインストールしてください。

 フォントのインストールは、Internet Explorer上から中国語ホームページを参照する等すれば自動的にインストールが開始されます。また、コントロールパネルからもインストールできます(具体的な方法については省略します)。

 フォントをインストール後、「全般的な設定・上級者向け設定・多国語対応」で言語ごとのフォントの指定を念のために確認してください。


Internet Explorerのバージョンアップ
 秀丸メールはメール一覧中でも正しく外国語を表示しようとしますが、Internet Explorerのバージョンが4以下の場合にはスレッド表示でうまく外国語を表示できません。スレッド表示でも正しく外国語を表示させるには、 Internet Explorerを5.0以上にバージョンアップしてください。


受信した外国語メールの表示
 受信した外国語メールは特に何も気にしなくても普通に外国語フォントで表示されます。きちんと表示されない場合には、「全般的な設定・上級者向け設定・多国語対応」で正しいフォントが選ばれているかどうか確認してください。


外国語メールの送信
 外国語メールを送信するには、送信用のメールエディタ上から「設定・文字コード・簡体字中国語」などを選択して、フォントおよび「Content-Type:」ヘッダ内容を切り換えてください。

 秀丸メールの送信処理では、「Content-Type:」ヘッダ中のcharset=を見て、そのメールの言語を判断します。

 「Content-Type:」ヘッダを手で書き換えた場合、その書き換え内容は即座にフォントとして反映されることはありません。手で書き換えた時は一度草稿フォルダに保存してからメールを開き直すなどしてください。


制限
●メールエディタ・ウィンドウのタイトル部分
 外国語メールをメールエディタで開いた時のウィンドウタイトルは外国語化されず文字化けしてしまいます。ウィンドウタイトルを外国語化することは、Windows98系では技術的に不可能です。Windows2000/XPなら可能ですが、 外国語化のためにウィンドウ自体をUnicodeにしてしまうと、今度はカナロックした状態でAlt+Fが効かないというWindows側のバグが発生してしまいます。したがって、秀丸メールとしては対応しないことにしました。


●添付ファイルのファイル名
 秀丸メールから送信する外国語メールに、外国語ファイル名の添付ファイルを付けることはできません。また、日本語ファイル名の添付ファイルを外国語メールとして送ろうとすると、警告メッセージが表示されます。
 外国語ファイル名の添付ファイルを受信した場合、そのファイル名は秀丸メールが独自に英数字のみのファイル名に変換します。ただし、そのように変換されたファイル名も、添付ファイル枠中では元の外国語ファイル名で表示されます(ただし、 Internet Explorerが5.0以上で、専用のフォントが指定さている場合に限る)。

 外国語ファイル名の添付ファイルは、例えば韓国語なら「$kr_{XXXXX}.txt」のような形のファイル名に変換されます。


●多国語混在ユニコードメールの送信
 秀丸メールでは多国語混在可能なutf-8文字コードでの送信が出来ます。ただし、少々制限があります。

  • 添付ファイル・ファイル名には日本語Shift-JIS文字コード以外の文字を使えません。
  • PGP - 暗号化/電子署名は出来ません。
  • tkinfo.dllの関数やマクロからCurrentHeader関数などを使った場合、日本語Shift-JIS以外の文字コードは正しく扱えません。そもそも、マクロ上ではユニコードの文字が扱えません。
  • Unicodeのすべての文字を表示させるには、WindowsXP以上でないとダメです。Windows95/98/Me/NT/2000の場合、事実上、「欧文+日本語」のメールでしかうまく表示できません。




おまけ:htmlメールの送信
 「Content-Type: text/html; charset=iso-2022-jp」と書いてメールを送れば、秀丸メールはそれをhtmlメールとして送信します。この場合はメール本文の自動折り返しを無視して折り返さずに送信されます。


お願い
 秀丸メールの多国語対応はまだ完全でない可能性が高いです。うまく表示されないメールがあった場合には、是非作者までご連絡ください。