全般的な設定・上級者向け・送信時のエンコード(Ver7.22対応版)
半角カナを送信可能にする
 半角カナは、一般的にインターネットのメールでは使わないことがルールになっています。しかし、特別な事情でどうしても送りたい場合には、このオプションをONにしてください。
 ここのオプションのON/OFFとは別に、半角カナを含むメールを送信しようとした時に警告メッセージを出すかどうかの設定が、「全般的な設定・上級者向け・確認メッセージ・確認メッセージ2」の所にあります。


送信する時(エンコードする時)にタブ文字を空白に変換する
 送信するメール中のタブ文字を、空白に変換して送信するかどうか指定します。このオプションをONにしていても、送信済みメールの中には相変わらずタブ文字が入ったままになります。送信したメールの送信ログを見ると、 たしかにタブ文字が空白に置き換わっていることが確認できます。


秀丸メール側でMessage-Id:ヘッダを生成する
 送信用のメールの「Message-Id:」ヘッダを、秀丸メール側で生成するかどうかを指定します。これをOFFにした場合には、普通、メールサーバー側で「Message-Id:」ヘッダが生成されます。
 このオプションは特別な理由が無いかぎり、ONのままにしてください。


ファイル名をRFC2231形式でエンコードする (Datula方式で)
 添付ファイル名が日本語だった場合に、そのファイル名のエンコード方式をRFC2231で指定された形式でエンコードするかどうか指定します。このオプションがOFFの場合は一般的なBエンコード方式と呼ばれる方式で送ります。
 一般に、RFC2231形式でのデコードに対応したメールソフトは少数派と言われており、このオプションをONにすると、宛先の相手によっては日本語ファイル名が正しく伝わらない可能性があります。とはいえ、Bエンコード方式はそもそもRFC違反ということで、 一部の厳格なメールソフト(あるいはメール送信経路)で問題が起きるようです。

 (Datula方式で)をONにすると、「Content-Type:」ヘッダ中のname=はBエンコードでエンコードし、「Content-Disposition:」ヘッダ中のfilename=はRFC2231形式でエンコードします。 こうすると、RFC2231形式に対応してないメールソフトでもかなり高い確率で日本語ファイル名が正しく伝わるようです。

未対応メールソフト情報
 RFC2231に対応してないメールソフトとしては、AL-Mailの一部バージョン(V1.11以下)が存在しているようです。2003年10月現在でも、具体的にAL-Mailユーザー様から「添付ファイルのファイル名がおかしくなる」という報告が届いてるそうです。 Datula方式をONにしてもダメだそうです。




X-Mailer:ヘッダにWindowsのバージョン番号を入れる
 秀丸メールの生成する「X-Mailer:」ヘッダには、標準でWindowsの種類やバージョン番号を埋め込みます。これは厳密に言うと個人情報の漏洩になります。埋め込みたくない場合はここのオプションをOFFにしてください。
 ここのオプションをOFFにしても、「X-Mailer:」ヘッダに「HidemaruMail」という文字列や、秀丸メールのバージョン番号は入ってしまいます。 それも入れたくない場合は送信用メールのテンプレートでご自分の好きな「X-Mailer:」ヘッダを入れてください(メール中にX-Mailer:ヘッダがあるとそちらを優先し、秀丸メール独自のX-Mailer:ヘッダは付加されません)。


メールにX-Mailer:ヘッダを入れて保存する
 新規メール/返信メール/転送メールコマンドなどでメールを作成して保存した時に、普通はそのメールにはX-Mailer:ヘッダは入らず、送信された時点(エンコード時点)でX-Mailer:ヘッダが入ります。なので、X-Mailer:ヘッダは送信ログを見ないと確認できません。
 ここのオプションをONにすると、送信系のメールを保存した時点で、そのメールにX-Mailer:ヘッダが埋め込まれます。送信ログを見ることなくX-Mailer:ヘッダを参照したい場合はここをONにしてください。


送信済みメールの添付ファイルを上書き禁止属性にする
 送信済みメールの添付ファイルを上書き禁止属性にするかどうか指定します。一般に、送信された後の添付ファイルに手を加えてしまうと、実際に送信されたのがどんな内容だったのか分からなくなって困ります。なので、ここは普通ONにしてください。
 送信済みメールの添付ファイルが上書き禁止属性だと都合が悪い場合はOFFにしてください。


送信済みメールの自動折り返し部分に改行コードを入れる
 ここのオプションをONにすると、メールを送信した後に保存される送信済みメールで、送信前に自動折り返しになってた部分に対して実際に改行コードを入れて保存するようにします。「72桁で折り返し」がONになってるメールのみが対象になります。
 送信済みメールとして保存されるメールが実際にどこで改行されて送られたのかわかりやすくするためには、ここのオプションをONにするといいです。
 ここのオプションをONにすると、例えば文字コード=ユニコードの場合などで、プロポーショナルフォントのメールを送信した後に、そのメールの折り返し表示がおかしくなってしまう場合があります。それはそれで、現状仕方がないです。
 注意:ここのオプションをONにすると、禁則処理のオプションでの「改行文字のぶら下げ」は必ずONのような扱いとなります。(そうしないと送信済みメールが正しく表示出来ないので)


「あとで送信」のメールのDate:ヘッダを実際の送信時に更新する
 「あとで送信」として未送信フォルダに入ったメールのDate:ヘッダは、その「あとで送信」が実行された時の時刻になり、そのまま、後になって送信されてもそのDate:ヘッダのまま送信されるのが普通です。
 ここのオプションをONにすると、実際に送信する時にメールのDate:ヘッダを最新に書き換えてから送信します。
 送信途中でエラーになった場合にもDate:ヘッダは書き換わります。
 「今すぐ送信」したメールについてはここのオプションは影響しません。


振り分けでの「そのまま転送」時に、受信ログをそのまま転送する
 振り分けで「そのまま転送」を指示した場合の動作を指定します。
 ここのオプションがONの場合は、振り分けで「そのまま転送」が実行された時、対象となるメールの受信ログを検索して、その受信ログをそのまま転送しようとします。もし受信ログが無い場合は対象となるメールをエンコードしなおして送信します。
 ここのオプションがOFFの場合は、受信ログは使わずに、対象となるメールをエンコードしなおして送信します。
 標準はONになってます。
 例えば受信したメールの添付ファイルを削除してから転送したい場合は、ここのオプションをOFFにしてください。


application/octet-stream形式として送る添付ファイル種類の指定
 添付ファイルを送信する時には、普通、そのファイルの種類に応じた適当なContent-Type:ヘッダの指定付きで送信されます。ここのオプションをいじることで、そのContent-Typpe:ヘッダの指定を強制的にapplication/octet-streamとすることが出来ます。

「電子メール形式」の場合:
 拡張子が「.eml」となっているファイルは、ファイルそのものが電子メールであるという扱いとなります。この電子メールファイルを添付ファイルとして送る時、秀丸メールは標準では「Content-Type: message/rfc822」という形式で送ります。
 普通はこれでいいはずですが、この場合、メールを受信した人は添付ファイルのファイル名を知ることができなくなります。
 ファイル名が無くなってしまうのがいやな人は、ここのオプションをONにして、電子メール添付ファイルを「application/octet-stream」の形式で送ってください。
 ここのオプションをONにすると、「添付ファイルとして転送」コマンドで電子メールを送る時に、添付ファイル名が適当な名前となります。また、添付ファイル付きのメールをエクスポートする時にも、 その添付ファイルが「転送されたメール.eml」のような形のファイル名で出力されてしまいます。

 宛先の相手がWindowsでない場合には、ここのオプションはOFFにすることをお勧めします。そうしないと受信者が、受け取った添付ファイルを電子メールとして認識することが非常に困難になるからです。


「テキスト形式」の場合:
 Content-Type:ヘッダが「text/XXXX」のような形式になりそうな場合に、その形式をapplication/octet-streamとします。
 テキスト形式の場合、秀丸メール側で自動的にファイルの文字コードが調査されて、適当なcharset=XXXXの指定も付加されます。この結果、受け取り側のメールソフトが文字コードを自動変換してしまって、 本来意図した文字コードとは別の文字コードのファイルが相手に渡ってしまうことがあります。ここのオプションをONにすると、そういううことが回避できます。


「その他形式ファイルすべて」の場合:
 その他の形式のファイルについて、何らかの理由でapplication/octet-streamとしたい場合は、ここのオプションをONにしてください。そうすると、とにかく手元にあるファイル内容は余計な変換などされずにそのまま相手に届く可能性が高いです。