全般的な設定・ウイルス対策・詳細(Ver7.33対応版)
送受信時にメール拡散型ウイルスの活動を調べる
 ここのオプションをONにすると、ご自身のパソコンが、いわゆるメール拡散型のウイルスに感染してるかどうかを調べます。具体的には、netstatというコマンド相当のことを内部的に実行して、現在のパソコンが外部のsmtpサーバーに接続しているかどうか調べ、 もし何らかの接続が見つかった場合は警告メッセージを表示します。
 この調査の処理は、秀丸メール本体上で送受信系のコマンドを実行するタイミングで、送受信系の処理の最初に実行されます。

注意:
  • 秀丸メール以外のメールソフトやメールサーバー系のソフトを併用していて、例えば他のメールソフトで送信している最中に秀丸メール上で受信などを実行すると、いわゆる誤判定が発生します。そういう誤判定が発生するようなケースでは、ここのオプションをOFFにしてください。
  • この機能は、メール拡散型ウイルスへの感染を未然に防ぐための機能ではなく、万が一感染した場合に、感染したことに気づくための機能です。未知のウイルスについても、メール拡散型であれば(感染したこと自体は)検出できます。


メールデータ中の'@'を偽装して保存する
 ここのオプションをONにすると、秀丸メールのデータ用ファイル類の中の'@'の文字を、0x7Fの制御記号に置き換えて保存するようになります。そうすることによって、万が一パソコンがウイルスに感染しても、自分自信がウイルスをばらまく危険を大いに減らすことが出来ます。
 パソコンがウイルスに感染すると、そのウイルスは自分自身を他の人にもばらまくために、パソコンのハードディスクの中からメールアドレスと思わしき物を収集しようとします。しかし、'@'を偽装して保存しておけば、ウイルスソフトがメールアドレスをうまく収集出来なくなります。
 ウイルス感染だけじゃなくて、最近はスパイウェアやマルウェアとかいう悪質なソフトが多数存在するようなので、そういうソフトによって個人情報が漏洩してしまう事態を防ぐのにも役立つと思います。

注意:
  • 秀丸メールの古いバージョン(V4.76以下)では、この'@'の偽装保存には対応してないです。なので、一度'@'を偽装して保存したメールデータを古い秀丸メールでアクセスすると、文字化けしたような表示になってしまいます。
  • ここのオプションをONにすると、電子メール形式の添付ファイル(拡張子が.emlのファイル)についても'@'の偽装が行われます。そのように偽装された.eml形式ファイルをそのまま他のアプリケーションソフトで扱おうとすると、'@'部分が化けて表示されてしまいます。他のソフトで扱う場合は、一度ドラッグ&ドロップ等で他のフォルダにコピーしてから作業してください。(他のフォルダにコピーすると偽装が解除されます)
  • HTMLメール用のファイル(index.htmファイル)中の'@'については、「@」という風に偽装されます。また、一度このように偽装したindex.htmファイルはオプションをOFFにしても元には戻りません。
  • ここのオプションをONにしても、メールアドレスとはまったく無関係と思わしき'@'については変換されないケースがあります。
  • 既存のメールデータの'@'を偽装または偽装解除する時には、原則として、ファイルのタイムスタンプは書き変わりません。なので、'@'の変換をした後にメールデータをバックアップする時は、メールデータ用のフォルダ配下のファイルをすべてコピーさせるようにしてください。タイムスタンプで比較してバックアップするやり方ではうまくバックアップされません。


HTMLメールのHTML部分を削除したら、HTMLメール用アイコンすらも出ないようにする
 ここのオプションをONにすると、HTMLメールのHTML部分を削除した場合に、メール一覧上でのHTMLメール用アイコンを出さないようにします。
 HTMLメールをHTML形式で参照することがほとんど無い場合は、このオプションをONにしておくと、メールを選択した時にいちいち添付ファイル用の枠も出なくなって便利です。


HTMLメールのHTML部分を削除する時に、HTMLメールに含まれるイメージ添付ファイル類もいっしょに削除する。
 ここのオプションをONにすると、HTMLメールのHTML部分を削除した場合する時に、HTMLメール内に貼り付けてあるイメージ類の添付ファイルもいっしょに削除します。


アンチウイルスソフトのリアルタイム検索に対応させる
 このオプションはVersion 7.12β3で廃止になりました。ON固定相当になります。
アンチウイルスソフトのリアルタイム検索をなるべく高速動作させる
 このオプションはVersion 7.12β3で廃止になりました。ON固定相当になります。
VirusTotalのAPIキー
 添付ファイルのアイコンのマウス右ボタンメニューの中に、「VirusTotalで確認」コマンドがあります。このコマンドを使うためには、ここにVirusTotalのAPIキーを入力する必要があります。
 APIキーの取得方法については「VirusTotalのAPIキーの取得方法」を参照ください。

 「VirusTotalで確認」コマンドを使うことで、ご自身のパソコンにインストールされてるアンチウイルスソフトとは別のアンチウイルスソフトでの判定結果を見ることができます。


添付ファイルを開く時にVirusTotalで確認する
 添付ファイルを開く時の確認ダイアログが出た時に、「VirusTotalで確認」を自動実行し、もしもウイルス入りと判定された場合は添付ファイル開けないようにします。


Officeファイルをサンドボックス内で開く用のOAuthログイン
 添付ファイルを開く時の確認ダイアログに、「サンドボックス内で安全に開く」のボタンがあります。このボタンを押してサンドボックス内で添付ファイルを開くと極めて安全に添付ファイルを開くことが可能ですが、Word/Excel/PowerPointなどのファイル(いわゆるOfficeファイル)については残念ながらサンドボックス上で中身を見ることが出来ません。しかし、秀丸メールのVersion 7.12β3から、対象ファイルがOfficeファイルの場合に、そのファイルをOneDriveにアップロードしてブラウザで開いて見る機能追加をしています。
 この機能を利用するためには、秀丸メールがOneDriveにアクセスする用のOAuthログインが必要です。なので、ここのボタンを使ってOAuthログインをしてください。

 OAuthログインする用のアカウントは、Microsoft365(Office365)のアカウントだけじゃなくて、個人用のマイクロソフトアカウントでもOKです。

 Version 7.18からOneNote用のファイル(拡張子=one)のファイルもこの動作の対象になりました。


Officeファイルはサンドボックス外のWebブラウサで開く
 Officeファイルをサンドボックス内で開く用に、OneDriveにアップロードし、それをWebブラウザで表示しても、ウイルス感染することは無く、極めて安全です。なので、その場合にわざわざサンドボックス内でWebブラウザを実行する必要性は低いです。
 ここのオプションをONにすると、わざわざサンドボックスを起動することは無く、普通にWebブラウザでOneDrive上のOfficeファイルを表示するようになります。この場合は共有リンクも作成されず、さらにはこの場合はWebブラウザ上でファイルの編集も可能になります。

 このオプションをONにしてWebブラウザで開く場合、Webブラウザの方で、秀丸メールのOAuthログインしてるアカウントと同じアカウントでログインしておく必要があります。そうしないとうまく表示されません。
 このオプションをONにしてWebブラウサで開く場合は、OneDriveにアップロードされたアイテムはそのまま削除されず残ります。OneDrive上に「秀丸メール 安全OfficeファイルViewer」のようなフォルダが作成されて、そこに残ります。


本文が非常に長いメールは1メール1ファイル形式で保存する
 このオプションはVersion 7.12β3で廃止になりON固定相当になりましたが、Version 7.25β2にてまた復活しています。

 本文が非常に長いメールを1メール1ファイル形式で保存するかどうか指定します。これは非常にまれなケースですが、BASE64エンコードされたウイルスがメール本文に紛れ込んで入ってくるケースがありまして、その場合、運が悪いとアンチウイルスソフトによってメール用のファイル全体が隔離されてしまうことがあります。もしそのメール用ファイルに他のメールが混じっていると、他のメールも道連れとなって無くなってしまいます。そういうまれな事故を防ぐためには、ここのオプションをONにしておいてください。
 V3.50時点で、1メール1ファイル形式とするかどうかのサイズの境目は、メール本文のサイズが約20キロバイト程度となっています。なので、メール本文が20キロバイト以上(全角文字で1万文字程度以上)の場合は1メール1ファイル形式となります。 一般にやりとりするメールでそのように本文が非常に長いケースは、まず無いと思います。