振り分け設定・高度な動作の指定ダイアログボックス(Ver7.33対応版)
このダイアログボックスでは、振り分けの高度な動作について指定します。「フォルダへ移動」以外動作を指定できます。
- マークする / マークを解除する
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振り分けの動作として、メールをマークしたりマークを解除したりします。「マークを解除する」は、送信系のメールでのみ有効です。例えば、未送信時にマークしたメールを送信後にマーク解除するといった使い方ができます。
- 既読にする / 未読にする
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「既読にする」は、メールを既読にします。この動作は受信系のメールでのみ有効です。
「未読にする」は、送信系メール用の振り分けアクション指定で、これを送信系メールに対して指定してやると、送信済みメールが未読メールになります。(V5.70β8から追加されたアクション)
- 送信済みメール化する
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受信したメールを送信済みメールにします。この動作は、自分がメーリングリスト宛に送ったメールや「Bcc:」に自分のアドレスを入れて送ったメールを自分が受信した後に、そのメールを「送信済み」の形でわかりやすく表示させたい時にとても便利です。
例えば、「From:がXXXX@XXXX.XXを含む」として自分のメールアドレスを指定しておき、その動作として「送信済みメール化する」とします。さらに「他の振り分け項目の結果と合成する」の両方の動作を定義して、
この振り分け設定を一番高い優先順位に置いておくといった使い方ができます。
- 優先度=高とする
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メールの優先度を「高」にします。一般にメールの優先度は差出人が指定する物ですが、振り分け動作でこれを指定しておくと、差出人の優先度指定に関係なく、常に「高」となります。
この動作はメールを改変する形で実現されています。したがって、この動作によって「優先度=高」になったのか、それとももともとのメールが「優先度=高」だったのか、受信ログを見ないと分からないことがありえます。十分注意して使ってください。
- メモを付ける
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メールにメモを付け加えます。メモの内容は右側で指定してください。メモの内容はメール一覧中のアイコンの列の幅を広げることで参照できます。
- 色を付ける
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メールに色を付けます。色は、メール一覧の中でメールを目立たせるのに役に立ちます。
- 添付ファイルを削除
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受信したメールから、指定されたファイル名(またはワイルドカード)にマッチする添付ファイルを削除します。
ファイル名部分には、「abc.txt」のようなファイル名のほか、「*.txt」や「abc.???」などのワイルドカードも指定できます。また、セミコロンで区切って複数のファイル名(またはワイルドカード)を指定することもできます。
添付ファイルをすべて削除したい場合は、"*.*"を指定してください。
HTMLメールの削除
HTMLメールのHTMLメール部分(添付ファイル枠に出てくる「HTMLメール」の内容)を削除したい場合は、削除対象ファイル名として"HTMLメール"と指定してください。添付ファイルの削除と併用する場合は、セミコロンで区切って、例えば"*.*;HTMLメール"のように指定してください。
受信ログを作成しない指定
受信したメールの受信ログを作成しない指定もここで出来ます。削除対象ファイル名として"受信ログ"を指定すると、受信ログを作成しない指定となります。HTMLメールの場合と同様に、セミコロンで区切って指定することも出来ます。
受信ログを作成しない指定が有効になるのは、受信時の自動振り分けの時のみです。手動振り分け時には、この振り分け動作の指定があっても無視されます。
添付ファイルのアイコン自体を出さなくする指定
削除対象ファイル名として"X-Attach"を追加指定すると、振り分けアクションで添付ファイルを削除した時に、その添付ファイルのアイコンが点線クリップで出てくること自体を抑止し、あたかも最初から添付ファイルが無かったかのようにします。
例えば添付ファイルをすべて削除しつつ、削除された添付ファイルのアイコンも出ないようにしたい場合は、
*.*;X-Attach
のように指定します。添付ファイルすべてとHTMLメールの削除もセットで指定するなら、
*.*;HTMLメール;X-Attach
のように指定します。
X-Attachが指定された場合は、X-Attach:ヘッダを「X-DelAttach:」に改変することによって、アイコンを出なくします。
- Email添付ファイルをインポート
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メールに電子メール形式添付ファイル(message/rfc822形式の添付ファイルまたはファイル拡張子が.emlのファイル)が付いている場合に、その電子メール添付ファイルをインポートします。
インポートされたメールの受信ログは作成されません。
インポートされたメールについても振り分け動作が適用されます。
送信系メールの場合には、この動作は無効となります。
- 順序=Email添付ファイルをインポートしてから添付ファイル削除
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「Email添付ファイルをインポート」と「添付ファイルを削除」の両方がONの場合の、インポートと添付ファイル削除の実行順序を指定します。
ここのオプションがOFFの場合、添付ファイルの削除が先に実行されてからEmail添付ファイルのインポートが実行されます。結果として、削除されたEmail添付ファイルがインポートされません。
ここのオプションをONにすると、インポートの処理が完了した後で添付ファイルが削除されます。
- フォルダへコピー
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メールを特定フォルダへコピーします。コピー先と移動先が同じでもかまいません。
コピーの動作は、他の振り分け動作がすべて行われた後に行われます。例えば「マークする」の動作と「フォルダへコピー」の両方を指定した場合、マークされた形のメールがコピーされます。
- 順序=フォルダへコピーしてから他の処理をする
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「フォルダへコピー」とその他の処理の実行順序を指定します。
ここのオプションがOFFの場合、その他の処理(マークする、既読にする、メモを付けるなど)を実行した後のメールをコピーします。結果として、コピーされたメールはすべての振り分け動作が適用された物となります。
ここのオプションがONの場合、受信したメールを何も加工しない状態で先に「フォルダへコピー」を実行します。結果として、「マークする」などのアクションがされないままのメールがフォルダへコピーされます。
- 添付ファイル削除時の注意:
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「フォルダへコピー」と「添付ファイルを削除」の両方を指定した場合、「フォルダへコピー」の実行順序に関係なく、コピー元もコピー先も、両方ともの添付ファイルが削除されます。というのは、そもそも秀丸メールでは、メールをコピーしても添付ファイル自体はコピーせず、1つしか持たない作りになっているからです。
- IMAP同期モード時の制限:
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IMAPサーバーでの同期モードで、メールの移動/コピーも同期する設定で、さらに未読/既読の状態も同期するモードで、さらに「フォルダへコピー」と「既読にする」の両方の振り分けアクションを実行した場合、「順序=フォルダへコピーしてから他の処理をする」のオプションをONにしてもサーバー上でのコピーによって発生した側のメールは未読になります。(技術的に難しいので)
- そのまま転送
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受信したメールをそのまま別のメールアドレス宛へ転送します。この振り分け動作によって転送するのは「ファイル・そのまま転送」コマンドで転送するのと同じで、「Resent-To:」ヘッダ等を使って転送することになります。詳しくはそちらを参照ください。
この動作によって作成されるメールは未送信フォルダに保存されるだけで、即座に送信される訳ではありません。もし定期受信したメールを自動的に転送させたい場合は、「全般的な設定・定期受信」の「定期受信の動作」を「送受信」にしてください。
- 複数宛先への「そのまま転送」:
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複数宛先へそのまま転送させたい場合は、宛先の欄に、"aaaa@aaaa.com, bbbb@bbbb.com"のようにメールアドレスをコンマで区切って指定するやり方と、「aaaa@aaaa.com; bbbb@bbbb.com"のように、セミコロンで区切って指定するやり方があります。
前者は、一般的な複数宛先指定と同じです。
後者は、セミコロンで区切った数だけ、「そのまま転送」のメールを複数生成します。例えば上記の例なら、「Resent-To: aaaa@aaaa.com」となったメールを1通、「Resent-To: bbbb@bbbb.com」となったメールを1通、合計2通のメールを生成します。
- 受信ログを転送するかエンコードしなおして転送するかの指定:
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振り分けアクションで「そのまま転送」を指示する場合に、受信ログをそのまま転送するのか、それとも受信してデコードしたメールをもう一度エンコードしなおして転送するのかを、「全般的な設定」の方で指示出来ます。
「全般的な設定・上級者向け・送信時のエンコード」の中にある「振り分けでの『そのまま転送』時に、受信ログをそのまま転送する」というオプションがあって、標準ではそれはONになってます。
例えば添付ファイルを削除してから転送したい場合は、ここのオプションをOFFにした上で、添付ファイルを削除するアクション指定も指示すればいいです。
- (Resent-Bccで転送)
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そのまま転送での宛先をResent-Bcc:ヘッダに入れて転送します。Resent-Bcc:ヘッダは届いた先では表示されないので、例えば複数のメールアドレスを指定して送信したい場合で、それらの複数メールアドレスをそれぞれの送り先に知られたくないような場合に便利です。
- (転送済みフラグONにしない)
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「そのまま転送」で転送すると、普通はそのメールに「転送済み」の印が付いて、メール一覧のアイコンに転送済みの記号が付いた形になります。ここのオプションをONにしておくと、振り分けで「そのまま転送」されてもその「転送済み」の印が付かないようになります。ただし、既に転送済みフラグが既にONになってるメールをそのまま転送した場合は、転送済みフラグはONになります。
- 完全に削除する
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受信したメールを削除します。一般に、要らないメールは「フォルダへ移動」としてゴミ箱へ移動するように指定しますが、ゴミ箱に移動させるのもイヤな場合にはこの動作を指定してください。
この動作を間違って設定すると、大事なメールを知らない間に削除してしまうことがあります。十分注意して使ってください。
この動作を指定した場合でも、削除されたメールの受信ログは作成されます(受信ログを作成すると指定した場合)。
- サーバーから削除
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受信したメールをサーバー上のメールボックスから削除します。この動作は、そもそも「アカウント毎の設定・メールサーバー」で、「受信したメールをサーバー上に残す」がONになっている時にのみ有効です(「サーバー上に残す」がOFFの時は、
この動作に関係なく常に削除されます)。
この動作をONにして、さらに「アカウント毎の設定・上級者向け・その他」で「大きなメールは受信しない」をONにしておくと、メールを受信することなくサーバーから削除してしまうことがありえます。十分注意して使ってください。
この振り分け動作を1つでも使うと、「アカウント毎の設定・メールサーバー」の「メール受信の高速化」がほとんど効かなくなります。このオプションはできるだけ使わないほうがよいでしょう。
この振り分け動作は、受信時の自動振り分けの時のみ有効で、受信した後での「編集・振り分け」コマンドを実行したタイミングでは何も動作しません。
- サーバー上に残す
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受信したメールをサーバー上に残します。この動作によってサーバー上に残ったメールは、リモートメールコマンドで削除するか、または他のメールソフトで削除するまでずっとサーバー上に残ります。「アカウント毎の設定・メールサーバー」で、
「受信したメールをサーバー上に残す」と「一定期間置いてから削除する」がONになっている場合でも、そこで指定した一定期間を過ぎてもずっと残ります。
一度そういう形でサーバー上にメールが残ると、振り分け設定を編集して「受信したメールをサーバー上に残す」の動作を無くしても、なおサーバー上にずっと残ります。
この動作によってメールサーバー上にメールが残った場合、受信後のステータスバー部分に「XX通のメールがサーバー上に残っています」のようなメッセージが表示されます。
- 受信しない
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メールを受信しません。具体的に言うと、一度受信動作はしますが、受信したメールをメール用ファイルに保存せずに破棄し、そのメールをサーバー上に残すような動作をします。
この動作も「サーバー上に残す」設定と同じく、一度「受信しない」となってサーバー上に残されたメールは、リモートメールコマンドで受信するか削除するまでずっと受信されずにサーバー上に残ります。振り分け設定を変更して「受信しない」設定にしても、
なおサーバー上に残り続けます。
この動作によってメールサーバー上にメールが残った場合、受信後のステータスバー部分に「XX通のメールがサーバー上に残っています」のようなメッセージが表示されます。
- 音を鳴らす
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音を鳴らします。鳴らせる音用ファイルには、wavファイルの他に、mp3など、Windowsのメディアプレーヤーで再生できる音楽ファイルはだいたい大丈夫だと思います。「テスト」ボタンにて実際に再生できるかどうか確認してみてください。
プログラムの実行
音用ファイルの欄に「run:」で始まる文字列を指定すると、音を鳴らす代わりにプログラムを実行します。例えば「run:notepad.exe」とすると、メモ帳を起動します。複雑なコマンドラインを指定する場合は、例えば「run:"c:\Program files\Hidemaru\hidemaru.exe" "c:\temp.txt"」のように、ショートカットのリンク先などで指定する形式でコマンドラインが指定可能です。
秀丸メールのVersioon 7.12β9から、run:で指定するコマンドラインのパラメータに以下の特殊な命令が指定できます。
- %p ... 振り分け対象メールの保存されてるファイルのフルパス名
- %o ... 振り分け対象メールの保存されてるファイルの中でのメールの位置。先頭から何バイト目かの値。いわゆるオフセット。
- %s ... 振り分け対象メールの保存されてるファイルの中でのメールのサイズ。バイト数。
- %h(ヘッダ名) ... 対象ヘッダの中身。例:%h(subject)で件名、%h(message-id)でMessage-Id:ヘッダの内容。ただし中身が複数行だったりヘッダが複数あっても先頭の1行のみ。
例:「run:"C:\Program files\Hidemaru\Hidemaru.exe /xtest.mac /a"%p" /a%o /a%s」のように指定して、実行されるtest.macで、たとえば
message "ファイル名 = " + getarg(0) + "\n" +
"オフセット = " + getarg(1) + "\n" +
"サイズ = " + getarg(2);
のようにすると、この辺の動作が確認できます。
「run:」によるプログラム実行の指定が、「この条件より優先順位の低い振り分けも実行して結果を合成する」によって複数合成された場合、合成されたすべてのプログラムが実行されるのが基本です。しかし、run:で上記の新命令を使った場合、その新命令を使う振り分けアクションは1つしか実行されない制限があります。ご注意ください。
「run:」で起動される側のプログラムがメールデータにアクセスする場合、CreateFileのパラメータに「FILE_SHARE_READ | FILE_SHARE_WRITE | FILE_SHARE_DELETE」のフラグを必ず指定してください。でないと秀丸メール側が書き込みアクセスできなくなって、結果メールの保存に失敗し、大事なメールが無くなってしまう事故が起きてしまいます。
通知メッセージの表示
音用ファイルの欄に「message:」で始まる文字列を指定すると、音を鳴らす代わりにメッセージ表示します。送受信が一段落した時にまとめて1つのメッセージで表示されます。
音の止め方、多重再生
音が鳴り出したのを止めにには、秀丸メール本体ウィンドウがアクティブな状態でPauseキーを押すという方法があります。
音は、同時に複数再生させることは出来ません。例えばメールを2通受信して、その両方で「音を鳴らす」の振り分けアクションが実行されても、1通目で音が鳴り始めてから2通目の振り分け実行でいったん1通目の音が途切れて、2通目の音だけが鳴ります。「全般的な設定・送受信」の方でも音を鳴らす指定がなされてる場合は、受信が一段落したタイミングで振り分けアクションによる音は切れて、全般的な設定側の音だけが鳴ります。
- メール受信をお知らせしない
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この動作は、メールを受信してもそれを「メール受信した」と認識しないように指定します。例えば秀丸メールはメールを受信した時(受信した後の送受信終了時)に、常駐秀丸メールのアイコンを新着メールアイコンに変化させたり、
「全般的な設定・送受信」の「何か受信したときに音を鳴らす」で指定した音を鳴らしたりできます。
この動作が指定されていて、受信したメールがすべてこの動作にヒットした場合には、これら受信時の動作が省略されます。また、受信後の「n通受信しました」の通数カウントの対象からも外されます。
- 自動折り返しをONにする/OFFにする
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この動作は、メールの自動折り返しの設定(受信系メールの場合は「折り返して表示」)をONにしたりOFFにしたりします。受信したメールの自動折り返しは常にONですが、特定のメールに限って自動折り返しを制御したい場合は、ここの振り分け動作を使います。
- 開封通知の要求に、「応答する(あとで送信)」、「応答しない(無視する)」
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開封通知の要求が付いているメールに対して、振り分けアクションとして、その開封通知の要求に対する応答が指示出来ます。
「応答する(あとで送信)」にすると、振り分けのアクションとして開封通知に応答し、その応答メールが未送信フォルダに入る動作となります。
「応答しない(無視する)」にすると、振り分けのアクションとして開封通知に応答しない方が選択されて、結果、後でそのメールを選択した時に、開封通知の要求に応答するかどうかの問い合わせが出なくなります。
- 件名の編集
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件名(Subject:ヘッダ)の先頭に任意の文字列を挿入したり、件名の中から特定の正規表現パターンにヒットする文字列を削除したりします。
「先頭に挿入」を指定した場合は、先頭に挿入する用の任意の文字列を指定します。
「削除」を指定した場合は、削除したい文字列にヒットする用の正規表現パターンを指定します。例えば迷惑メールに自動的に入る「[meiwaku]」や「[spam]」を除去するには、「^\[(meiwaku|spam)\]」と指定する等があります。
「削除」を指定する場合、正規表現パターンによる検索は、大文字/小文字を区別しない形で実行されます。
削除する文字列の中には日本語だけじゃなくて、中国語や欧文の文字も指定出来ます。(V6.10β29より)
下にある「この条件より優先順位の低い振り分けも実行して結果を合成する」の動作によって件名の編集が合成される場合、挿入/削除指定された文字列長さの合計が許容範囲(おおよそ100バイト程度)に収まる場合に限り、すべての編集が実行されます。(V6.10β29で仕様変更されて、削除についても合成するようにした)
- この条件より優先順位の低い振り分けも実行して結果を合成する
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一般に、振り分けというのは優先順位の高い振り分け条件から順にマッチするかどうかを検証し、マッチした場合はそこで指定された動作をし、振り分け条件のマッチをその場で終了します。しかし、ここのオプションをONにしておくと、検索条件にマッチしても、
さらに優先順位の低い検索条件へのマッチ作業を続行し、マッチした場合はその結果を合成した動作を実行します。
例えば、特定のメールをマークし、さらに、マークされたかどうかに関係なく、別の特定条件でフォルダへの移動もしたい場合には、「マークする」の条件に「合成する」も組み合わせ、その振り分け項目を高い優先順位に置いておきます。
合成する時には、優先順位の低いはずの振り分け項目の方が優先されてしまいます。例えば「合成」と指定した振り分け項目で「Aフォルダへ移動」として、さらに別の条件で「Bフォルダへ移動」と指定されていた場合には、Bフォルダへ移動します。
非常に複雑な仕組みですが、これを使うと非常に強力な振り分け設定が可能です。
- 「そのまま転送」での転送先の合成
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「そのまま転送」の振り分け動作を合成させると、合成されたそれぞれの宛先について、「そのまま転送」を動作させることが出来ます。例えば「"AAA"へそのまま転送」という振り分け動作と「"BBB"へそのまま転送」という振り分け動作が合成された場合、
振り分け動作としては「"AAA;BBB"へそのまま転送」と同じ扱いとなり、結果として、"AAA"へのそのまま転送メールと"BBB"へのそのまま転送メールの2通の転送メールが生成されます。
- 「フォルダへコピー」でのコピー先の合成
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「フォルダへコピー」の振り分け動作が合成された場合、Version3.70以下では後で指定した方のコピー先のみが有効となって、他のコピー先は無視されてました。Version 3.71以降からは、コピー先が上書きされることなく複数のコピー動作がそれぞれ実行されます。
ただし、コピー先は4つまでしか合成できず、それを超えた分は無視されます。