アカウント毎の設定・メールサーバー・詳細(Ver7.33対応版)
- サーバーのポート番号
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POPプロトコルおよびSMTPプロトコル用のポート番号を指定します。普通は変更しないでください。初期設定では、POPはポート110、SMTPはポート25です。
- POP over SSL、SMTP over SSL
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通信内容を暗号化するための、POP over SSLおよびSMTP over SSLを使うかどうか指定します。それぞれ、メールサーバー側が対応してないと使えません。
POP over SSLおよびSMTP over SSLを使う場合、接続先のポート番号も標準のポート番号とは別に、それぞれ用のポートを指定する必要があります。標準では、POP over SSLが995番、SMTP over SSLが465番です。
「アカウント毎の設定・メールサーバー・POP/IMAP」の所でIMAPが指定されてる場合、「POP over SSL」のオプションは「IMAP over SSL」として表示されます。IMAP over SSLでの標準のポート番号は993番です。
SSL(Secure Socket Layer)という暗号化の仕組みは、バージョンアップして、名前が「TLS」(Transport Layer Security)になっています。従って、「POP over SSL」は「POP over TLS」と表記されている場合もあります。「TLSで接続」のように指示されていたら、それはつまり、SSLを使うという意味と解釈して大丈夫です。
- STARTTLSを使用
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SSL接続の際に、STARTTLSコマンドを使うかどうか指定します。一般に、標準のPOP/SMTP用のポート(110番,25番)にてSSL接続を受け付けるサーバーの場合には、STARTTLSコマンドを使ってSSLを確立するようになっています。
- SSL/TLSのバージョン指定
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ここのオプションをONにすると、右側にあるオプションでSSL/TLSの接続バージョンを指定することが出来ます。
接続指定できるバージョンは、TLS1.0 / TLS1.1 / TLS1.2 / TLS1.3 があります。
TLS1.3は、Windows11またはWindows Server 2022以上でのみ利用可能です。(Windows10では利用不可です)
従来あったSSL2.0 / SSL3.0 は秀丸メールのVersion 7.15から指定不可になっています。
一般に、ここのオプションは、
TLS1.0 → ON
TLS1.1 → ON
TLS1.2 → ON
をお勧めします。それでうまくいかない場合は特定のバージョンのみONにするやり方でいろいろ試すのがいいと思います。最新のメールサーバーなら「TLS1.2」のみONを試してみるのがいいと思います。
2019年12月最新情報:
特定のメールサービスにて、ついに「TLS1.2」オンリーに設定しないとダメなケースが発生しています。うまくいかない場合はTLS1.2のみONにして他はOFFにしてお試しください。
■複数指定時の補足説明
ここのオプションは、複数のバージョンをONにしておけば、いわゆる「ネゴシエーション」という仕組みが働いて、メールサーバー側がサポートしてる最新バージョンで接続するはずでした。ですが、2015年以降になって、秀丸メール側で「SSL3.0」のオプションONで接続を試みると、それがエラーではじかれるケースが多々発生しています。これはつまり、「ネゴシエーション」の仕組みがあること自体が脆弱性の問題につながるということで、ネゴシエーション自体も禁止してるサーバーが多くなってきてるせいのようです。
■オプションOFF時の動作
ここのオプションをOFFにしている場合、Windows7以上の場合ならTLS1.0 / TLS1.1 / TLS1.2の3つが有効扱いになります。WindowsXP以下の場合はTLS1.0のみONのつもりで動作します。
■Windowsのバージョンによる制限
TLS1.1やTLS1.2はWindowsXPではうまく機能しません。または、Windows Vista以降の場合でも、Windows Updateで最新になってない場合は使えない可能性が高いです。
- 証明書を検証しない
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SSL接続の時に、接続先サーバーが送ってくる証明書(公開鍵)を検証するかどうか指定します。何らかの理由で証明書の検証に失敗する場合は、ここをONにすることで無理矢理接続できるようになります。ここのオプションがONになっていても、
暗号化自体はちゃんと行われます。
ここのオプションをONにすると、証明書の検証が省略されるために、SSL接続の処理(特に1回目の接続時の処理)が高速になるようです。
- 送信用のアカウント指定
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SMTP-AUTHまたはPOP before SMTPがONになっている場合に、認証用のアカウントおよびパスワードをここで指定します。
普通は「POP用と同じ」でいいはずですが、セキュリティの厳しい所では別のアカウント/パスワードを使わなければいけないケースもあります。そういう場合はここのチェックをONにして、アカウント/パスワードを指定してください。
普通のメール受信用のPOPサーバーとは別に、POP before SMTP専用のPOPサーバーがある場合にも、ここで指定します。
補足:
「全般的な設定・起動時パスワード」の「秀丸メール起動時にパスワードを要求する」がONになっていて、さらに「AES暗号化」のオプションがONになっていると、ここで入力されたパスワードはAES方式で暗号化されて保存されます。AES方式で暗号化されて保存されている場合は、パスワード欄の下に「※パスワードはAES暗号化されてます」のような表示がなされます。
参照:AES暗号化について
- POP before SMTP用認証サーバーの指定
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POP before SMTPで、認証用にPOPログインするホストがメール受信用のホストと異なる場合、このチェックをONにしてホスト名を指定してください。
- POP/IMAPサーバーへの認証方式 = CRAM-MD5
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POPサーバーまたはIMAPサーバーへログインする認証方式として、CRAM-MD5を使います。CRAM-MD5を使うとメールアカウント/パスワードが暗号化されるので、SSLを経由しない場合でもパスワードが盗み見される恐れがほぼ無くなります。
ここのオプションをONにした場合でも、メールサーバーがCRAM-MD5に対応してない場合は普通の方式でログインします。
POPの場合でAPOP認証が指定されてる場合は、そっちが優先されます。