全般的な設定・上級者向け・オートコンプリート(Ver7.22対応版)
メールアドレス入力にオートコンプリートを使う
 ここのチェックボックスをONにすると、オートコンプリートが有効になります。有効になる場所は、送信系メール上での、ヘッダ部分でのTo: / Cc: / Bcc: / From: / Reply-To: 上です。
 これらのヘッダ中で、さらに、カーソルを行末に位置して文字入力した時、およびBackspaceキーで文字を削除した時にのみ有効となります。

 秀丸メールでは、メールアドレスだけじゃなくて、名前でもオートコンプリートできます。


表示方法
 オートコンプリートの候補の表示方法を指定します。「リスト」にしておくと、いわゆるリストボックスの形式で表示されます。リストボックス形式で表示された場合はカーソルの上下矢印キーで候補が選択出来ます。また、リストボックスのサイズをマウスで変更出来ます。
 「ツールチップ」にしておくと、候補を上下矢印キーで選択することは出来ません。また、候補の数も、10個程度しか表示されません。ツールチップに表示された候補をキー操作で選択するには、カッコ付きで表示される数字を「Alt+」の組み合わせで押してください。
 (この辺の操作方法は秀丸エディタの単語補完と同じです)

遅延時間
 キー入力してからオートコンプリートの一覧を表示するまでの遅延時間(待ち時間)を指定します。あまり短い時間を指定すると、文字入力している最中の画面があわただしくなります。長い時間を指定すると、オートコンプリートの候補が出てくるまでしばらく待たないといけなくなります。
 LDAPサーバーから検索するように指示した場合、ここの待ち時間で指定された時間が経過してからLDAPサーバーへの接続を開始します。なので、実際の結果が出るまでにはさらに遅れて、見つかったメールアドレスから逐次リアルタイムに一覧に追加表示されていきます。

オートコンプリートの検索対象
 オートコンプリートするための検索対象を指定します。

 「送信済みメールの宛先」は、現在作成してるメール用のアカウント配下の「送信済み」フォルダ配下にある送信済みメールのうち、最近の5000通程度のみを対象とします。送信済みフォルダ以外にある送信済みメールや他のアカウントの送信済みメールはオートコンプリートの候補になりません。

 LDAPサーバーを指定する場合には、あらかじめLDAPサーバーについての情報がアドレス帳に登録してある必要があります。

注意:
 アドレス帳からオートコンプリートさせる場合で、アカウント毎の設定でアドレス帳グループとの関連付けが指定されてる場合、そのアカウントグループ配下のメンバーだけがオートコンプリート対象となります。

 アドレス帳メンバーの備考1〜8のどこかに「(noautocomp)」という文字列がある場合は、そのメンバーはオートコンプリート候補の対象外となります。(V5.16から)




先頭にマッチする候補のみ表示する
 ここをONにすると、いわゆるInternet Explorerなどでのオートコンプリートと同じように、先頭が一致する文字列のみを候補として表示するようになります。
 OFFにすると、メールアドレスの一部だけから候補を表示することが出来ます。
 ここがOFFの場合でも、入力した文字列が半角で2文字以下の場合は先頭にマッチする候補のみ表示となります。(でないとヒットする項目が多すぎて大変そうなので)


(LDAP検索時のみ)
 「先頭にマッチする候補のみ表示する」とここのオプションの両方をONにすると、LDAPサーバーから検索する時に限っては「先頭にマッチする候補のみ」とし、他の検索対象については先頭以外でもマッチする検索をします。
 LDAPサーバーから検索するのに大変時間がかかる場合はここをONにするのがいいです。


名前としても検索する
 ここをONにすると、オートコンプリート用の検索対象として、名前部分にもヒットするようになります。名前からメールアドレスを検索したい場合にはここをONにしておくと便利です。


アドレス帳の備考1〜備考8の内容も検索対象に加える
 ここをONにすると、オートコンプリート用の検索対象として、アドレス帳の備考1〜備考8の内容にもヒットするようになります。オートコンプリートと言うよりは、アドレス帳をデータベース的に使うやり方になります。
 ここの指定はLDAPサーバーから検索する時には効きません。


アドレス帳のグループ名も検索対象に加える
 ここをONにすると、オートコンプリート用の検索対象として、アドレス帳のグループ名にもヒットするようになります。アドレス帳・グループを宛先に使う人には便利かもしれません。


アドレス帳の備考欄の内容も表示する
 ここをONにすると、アドレス帳からメールアドレスを検索して表示する時に、そのメールアドレスの右側に、アドレス帳の備考欄に登録した内容も表示します。
 「備考2」、「備考3」のオプションもONにすると、それぞれ備考2、備考3の内容がもしあれば、それも追加で表示します。


類似検索による「もしかして」表示
 ここをONにすると、オートコンプリートの検索に類似検索を使い、類似検索によってヒットした候補を「もしかして」付きで表示します。例えば「test」で検索すべき所を「teest」のようにスペルミスした形で検索すると、「test@....」のうよな候補が「もしかして」付きで表示されます。


複数宛先時に警告
 オートコンプリートの候補からもしも複数の宛先を指定する履歴などを選択した場合、標準だと、念のために警告が表示されます。なぜかというと、もしも1つの宛先だけを選択したつもりで複数宛先を選択した場合に、大事なメールが他の人にも届いてしまって、場合によっては情報漏洩のリスクがあるからです。
 ここのオプションをOFFにすると、複数宛先の候補を選択しても確認メッセージは出なくなります。複数宛先を頻繁に利用する場合はOFFにすると便利ですが、情報漏洩のリスクについてはご注意ください。


検索ダイアログボックス上ではなるべく効かないようにする
 「検索」および「検索して一覧作成」のダイアログボックス上で、もしも「対象(X):」がメールアドレスとはあまり関係無い所が指定されてる場合には、検索文字列の所ではオートコンプリートを効かないようにします。


フォントサイズ大きめ
 オートコンプリートの候補として表示される文字のフォントサイズを、普通よりも少し大きめにします。おおよそ1.2倍サイズにします。


補足:
 オートコンプリートで一覧表示されるメールアドレスの形式は、可能な限り「名前+Email」の形式です。しかし、一覧を選択した時に挿入される文字列は、アドレス帳の設定での「To/Cc/Bcc欄への入力方法」によって、名前+Emailか、またはEmailのみか決まります。