全般的な設定・上級者向け・デコード・添付ファイル(Ver7.30対応版)
受信したメールの添付ファイルを上書き禁止属性にする
 受信したメールの添付ファイルを上書き禁止属性にするかどうか指定します。上書き禁止属性にしておけば、間違って内容を書き換えて保存してしまうミスがなくなります。
 現状の秀丸メールでは、添付ファイルをクリップボード経由で移動/コピーした時に、ファイルの上書き禁止属性がそのまま引き継がれてしまいます。それがいやな場合はここのオプションをOFFにするといいかもしれません。

 NAS製品やUnix系OS上で動作しているネットワークドライブ上にメールデータを置いてる場合、ネットワークドライブ側に上書き禁止属性がサポートされてないことが多いです。その場合、ここのオプションがONであっても上書き禁止属性をセットされることは出来ません。


受信した添付ファイルにZoneIDを付加する
 このオプションはVersion 7.12から廃止されました。ON固定動作になります。

 受信した添付ファイルに、いわゆる「ZoneID」という情報を付加します。ZoneIDが付加されると、例えばそのファイルをどこか別のフォルダにコピーしてダブルクリックして実行しようとした時に、Windows側が自動で「このファイルはインターネットからダウンロードされた物なので危険である」のような警告が表示されます。
 WindowsXPに付属のOutlook Expressでは、受信した添付ファイルにZoneIDが付加されているので、秀丸メールも同じにするにはこのオプションをONにすればいいです。
 ここのオプションをONにすると、実行可能ファイルを開く時の警告が、秀丸メール側で1回、Windows側で1回の合計2回出てきてしまいます。

 Windows7用のWindows Liveメールやそれ以降のマイクロソフト標準メールソフト類、および、Thunderbird等の主要なメールソフト類では、2015年9月の時点では、ZoneIDは付加しないのが標準的な動作のようです。そもそも最近のメールソフトは添付ファイルで届く実行可能ファイルは基本的にはすべてブロックして排除してしまうようです。

 メールデータを保存する用のファイルシステムがZoneIDの保存に対応してない場合はここのオプションがONでもZoneIDは不可されません。例えばハードディスクのフォーマットがFAT32だったり、Linux系OSで動いてるNAS製品上だったりすると、ZoneIDの保存は不可になります。

注意:このオプションは秀丸メールのVersion 7.10β21からON固定になっています。OFFにはできません。


受信した添付ファイルの更新日時をDate:ヘッダと同じにする
 受信した添付ファイルの更新日時は、普通だと受信した瞬間のその日時になります。ここのオプションをONにすると、添付ファイルの更新日時をメールの中のDate:ヘッダの日時(=メールを作成した日時)と同じにします。
 ファイルのタイムスタンプには「更新日時」の他に「作成日時」もありますが、作成日時はあくまでファイルを作成した日時 = 受信した瞬間の日時となります。


受信した添付ファイルのファイル名中の半角カナを全角に変換する
 受信したメールの添付ファイル・ファイル名に半角カナが含まれている場合に、それを自動的に全角カナに変換するかどうか指定します。普通のメールソフトを使ってるなら半角カナのファイル名でメールが届くことは無いと思いますが、 もしそういうメールが混じってしまって困る場合はここをONにしてください。


.eml形式添付ファイル中の添付ファイル有無を分かるようにする
 電子メール形式の添付ファイルがある場合で、その添付ファイル中にさらに添付ファイルが含まれているような場合に、添付ファイル・ファイル名に「さらに添付ファイルを含む」のような補足を付けるかどうか指定します。
 このオプションをONにしても、必ず正確に添付ファイルの有無を判定する訳ではありません。(Content-Type:ヘッダから簡単に判断するのみ)


HTMLメール中の画像を添付ファイルとして出てこないようにする
 HTMLメールの中に画像が埋め込まれてる場合、その画像は添付ファイルの1つとして出てくるのが秀丸メールの標準の動作となります。ここのオプションをONにすると、そういう画像を添付ファイルとして出てこないようにします。
 添付ファイルとしては出てきませんが、実際には画像ファイルはX-Html:ヘッダで示される「index.htm」ファイルと同じフォルダに保存されています。

 秀丸メールのVersion 7.16から、ここのオプションをONにした場合にはHTMLメール中の画像データは「data URI scheme」って仕組みでindex.htmファイル内に埋め込む形になりました。
 または、ここのオプションがOFFの場合でも、baseタグのあるHTMLメールの場合は画像データが同様にdata URI schemeにて保存されます。


Winmail.datから添付ファイルを自動抽出する
 Microsoft Outlookで、いわゆる「リッチテキスト形式」のメールを送ってこられた場合、メールに「Winmail.dat」という添付ファイルが付く形になります。もしもメールの差出人が何か添付ファイルを付けていたとすると、その添付ファイルはWinmail.datの中に入っているような、特殊な状態になってしまいます。
 ここのオプションをONにしておくと、Winmail.datという名前の添付ファイルを受信した時に、そのファイルから自動的に添付ファイルを抽出して、それをメールに自動添付するような形にします。
 注意:このオプションをONにするには、秀丸メールとは別に、「Winmail Opener」というソフトが必要です。Winmail Openerは、インターネットで検索してご自身で別途ダウンロード&インストールしてください。
 秀丸メールはWinmail Openerのインストール場所を自動で探し出すようになってはいますが、出来れば標準で提示されるインストール先を変更せず、普通にインストールしてください。そうすれば秀丸メールから呼び出すことが出来るはずです。

 ここのオプションをOFFにしている場合でも、Winmail.datファイルをダブルクリックすれば、秀丸メールはWinmail Openerで添付ファイルの抽出をしようとします。


message.rtfファイルは抽出しない
 Winmail Openerを使って添付ファイルを抽出する時に、添付ファイルの中にある「message.rtf」というファイルを抽出しないようにします。message.rtfというファイルは、いわゆるHTMLメールのような感じでメール本文が入っているだけのファイルで、Microsoft WordやWindowsに付属の「ワードパッド」で表示出来る形式のファイルになります。


iPhone等からの回転のおかしいJpeg画像添付ファイル対応 - 回転のおかしい画像ファイルを自動修正する
 iPhoneやスマホ等から送られてくる画像ファイルで、そのままダブルクリックして表示させると画像が回転されて表示される場合があります。Windowsの標準の画像関係ソフトは、そういった画像データに入っている画像の回転情報(EXIF情報の中の画像方向タグ)に対応してない場合が多いので、そのような表示になってしまいます。
 ここのオプションをONにすると、受信した画像添付ファイルについて、サイトー企画の提供している「イメぐる修理」ってソフトを使って回転方向の修正をします。
 ここのオプションをONにするには、別途、サイトー企画の作成している「イメぐる修理」をインストールしておく必要があります。

 ここのオプションはWindowsXP以上でないと有効になりません。

 サイトー企画のホームページ:https://hide.maruo.co.jp/
 イメぐる修理の掲載場所:https://hide.maruo.co.jp/software/imgrotaterepair.html