メールアドレス検索ダイアログボックス(秀丸メール本体側)(Ver7.22対応版)
 このコマンドは、特定のメールアドレスを検索して一覧表示します。
 このコマンドによる検索は非常に高速なので、メールアドレスだけを検索したい場合は、普通の検索コマンドよりもこちらのコマンドを使うほうがよいでしょう。
検索
 検索したいメールアドレスを指定します。Alt+↓キーを押すと、検索の履歴が表示されます。
 ここに入力するメールアドレスは大文字/小文字が区別されません。
 ここにはアドレス帳のグループ名を「Group(/....)」のような形で指定することも出来ます。その場合、指定されたアドレス帳グループのメンバーを含んでいるメールが検索されます。(V5.19より)
 メールアドレスは、コンマ区切りで最高8個まで入力できます。複数のメールアドレスを入力すると、それらのどれかのメールアドレスを含むメールを検索します。(Version 6.29より)


対象ヘッダ
 メールアドレスを検索する対象のヘッダを指定します。ここで指定できるヘッダ以外および本文部分からメールアドレスを検索することはできません。


おおざっぱ検索
 ここのオプションをONにすると、To:、Cc:、Bcc:ヘッダの宛先について、一番最初に指定された宛先以外については不正確に検索するようになります。結果として検索速度は大変高速になります。
 例えばTo:ヘッダの中にメールアドレスが3つあるとして、先頭に指定されたメールアドレス以外についてはちゃんと検索しなくてもいいような場合には、ここのオプションをONにすると大変高速に検索出来るようになります。例えば情報アイテムを検索するようなケースでは、ここをONにすると便利だと思います。


From/To列表示用キャッシュから検索
 このオプションをONにすると、メール一覧のFrom/To列に表示する対象のメールアドレスを対象としてメールアドレス検索するようになります。
 一般的なケースとして、受信フォルダ配下の普通のフォルダにある受信系のメールの場合、From:のメールアドレスが対象となります。送信済みフォルダにある送信済みメールの場合なら、To:宛先の一番先頭のメールアドレスが対象となります。
 この「From/To列表示用キャッシュから検索」を指定すると、メールアドレス検索が完全にメモリ上で実行されることになりまして、もっとも高速に検索が可能となります。


正規表現で文字列検索
 メールアドレス検索は、基本的にはメールアドレスの一部にヒットするような検索は出来なくて、例えば"aaa"という文字列を指定しても、"aaa@aaa"のようなメールアドレスにはヒットしません。ですが、ここのオプションをONにすると、メールの中の対象メールアドレスに対して普通の正規表現による文字列検索を実行して、一部でもヒットしたら見つかった扱いにします。
 例えばメールアドレスの「@」より後ろが特定文字列になってるメールを探したりといったことが出来ます。
 ここのオプションをONにしての検索は、「正規表現」はON、「大文字/小文字の区別」はOFF、「単語の検索」はOFF、「あいまい検索」はOFFなど、条件が固定されます。
 正規表現パターンの「^」はメールアドレスの先頭にマッチし、「$」はメールアドレスの末尾にマッチします。コンマ区切りで複数メールアドレスが指定されてても、1つ1つのメールアドレスに分けてマッチングが実行されます。
 ここのオプションをONにすると検索速度は非常に遅くなります。普通に「検索して一覧作成」でヘッダを対象に検索するのと同等の速度になります。


検索対象フォルダ
 検索対象のフォルダとして、特定のフォルダ(およびその配下)、現在のアカウント、すべてのアカウントが指定できます。
 現在のアカウントまたはすべてのアカウントを指定した場合でも、受信ログフォルダおよび送信ログフォルダは検索対象から除外されます。


スレッド的につながるメールも検索結果に追加する
 このオプションをONにすると、指定された条件で検索した後に、その結果のメール1通ずつについて、そのメールにスレッド的につながるメールをアカウント内から全検索して検索結果に追加します。
 スレッド的につながるメールを探すのにはそれなりに時間がかかります。

制限:
 ここで計算する「スレッド的につながるメール」は、高速化のために、Message-Id: / References: / In-Reply-Id:ヘッダによるスレッドのつながりだけを見て計算します。スレッド表示の設定にある「Re:で始まるメールを無理矢理連結する」のオプションは効きません。

 このコマンドによるスレッドの検索は、内部的な情報を使った簡易な方法で実行されます。なので、非常に高速ではありますが、たまに間違ったメールがスレッドに混じって出てきてしまう可能性がほんの少しだけあります。それだけご了承ください。

ゴミ箱を含むかどうかについて
 「全般的な設定・上級者向け・その他・その他2」の「簡単メールアドレス検索/「このメールのスレッド」コマンドで、ゴミ箱フォルダは検索対象から外す」をONにすると、検索対象からゴミ箱が外れます。


備考
 このコマンドは、確実にメールアドレスとして認識される部分にのみヒットします。たとえば、「abc@abc.com」を検索した場合、
To: abc@abc.com <xyz@xyz.com>
 のように、名前部分が「abc@abc.com」であるような場所にはヒットしません。また、「abc.abc@abc.com」ように、メールアドレスが検索対象文字列を含むだけでもヒットしません。