メールのプロパティダイアログボックス・一般ページ(Ver7.33対応版)
保存先(ファイル名、位置、サイズ)
 このメールが保存されているファイル名と、その位置(ファイル先頭から何バイト目かの情報)、サイズです。ここでのサイズには添付ファイルのサイズは含まれません。
 複数のメールを選択している場合はここには何も表示されません。


メモ
 ユーザー独自にメールに付けたメモの内容です。メモの内容は送信も受信もされません。ハードディスク上のメールデータに付けられた固有のデータです。
 メモの内容は、メールのヘッダ中に「X-Memo:」というヘッダとともに記憶されます(送信はされません)。

 複数のメールを選択している場合、メモ付きメールのあるなしによって、「メモ」の左側のチェックボックスの状態が変わります。複数メールのメモ内容をすべて書き換えたい時は、ここのチェックボックスをONまたはOFFの状態にしてメモ内容を書き換えてください。

追加機能
 メモの中に「削除禁止」の文字列を入れておくと、そのメールは削除できなくなります。削除しようとするとエラーになります。
 メモで削除禁止する他に、フォルダ毎設定の方にも削除禁止のオプションがあります。


 メールに設定した色です。


発信元
 メールの発信元のIPアドレスと、国識別を表示します。発信元のIPアドレスは、Received:ヘッダの中から秀丸メールが適当に拾います。
 迷惑メールの場合だと、Received:ヘッダが偽装されてる場合もあって、その場合は正しい発信元を表すとは限りません。
 発信元の国が特定出来ない場合は発信国が「??」と表示されます。
 Received:ヘッダが無かったり、Received:ヘッダから適当な発信元情報が取得出来なかった場合は「発信元不明」となります。
 Received:ヘッダが偽装されていると思わしきケースでは秀丸メールは独自のやり方でその偽装されたRecevied:ヘッダを無視して正しいReceived:ヘッダから発信元を特定する動作となります。そうなった場合、ここの表示が「発信元?=[...]」のようになります。


送信者ドメイン認証
 送信者ドメイン認証の判定結果を表示します。「PASS」は認証に成功したメール、「FAIL」は失敗したメールで、メールの差出人がなりすましの可能性が高いことを表します。「NONE」はメールの発信元側が送信者ドメイン認証についての情報を提供してないケース、「(no header)」は、送信者ドメイン認証についてのヘッダが無かった場合で、一般には受信する側のメールサーバーが送信者ドメイン認証に対応してないケースになります。
 「MIX」と表示される場合もあります。送信者ドメイン認証にはSPF、Sender-ID、DKIM、DMARKなどのいくつかの種類があり、それら複数種類で判定結果が異なる場合で、一般に「PASS」と「FAIL」が混じってる場合にMIXと表示します。
 送信者ドメイン認証の結果をもっと詳しく知りたい場合は、「全般的な設定・上級者向け・デコード」の「メールの発信国をX-TuruKame-SenderCountry:ヘッダに記録する」をONにすると、セットで「X-TuruKame-SenderDAuth:」のヘッダが生成されて、それを見るのがお勧めです。そちらのヘッダではSPF/Sender-ID/DKIM/DMARKなどのそれぞれの判定内容を見ることが出来ます。


フラグ
 秀丸メールの内部で持っている、メールについてのフラグです。ここの中はユーザー側で書き換えできる物と書き換えできない物があります。書き換えできる物には「マーク(M)」のように、アクセラレータキーがついています。

 複数のメールを選択している場合、選択しているメールのフラグ状態により、ここのチェックボックスがONまたはOFFまたはONとOFFの中間色になります。フラグを書き換えたい場合はONまたはOFFの状態に切り換えてください。

フラグの解説:

送信メールである  送信系のメールか受信系のメールかを保持してるフラグです。

送信済み  送信系メールの場合で、送信済みメールか未送信メールかのフラグです。

送信されたかどうか不定のメール  メールを送信する最終段階でエラーが発生したか、または分割メールの場合で分割されたいくつかのパートだけが送信されたか、またはBcc宛先に添付ファイルを送らないメールの場合でTo:宛先にだけ送信した段階でキャンセルされたか、そういう何らかの理由で、 送信されたのかどうか不定のメール全般です。

メールデータの暗号化  「全般的な設定・起動時パスワード」の「メールも暗号化」をONにしたことによって暗号化されたメールかどうかです。PGPやGnuPGやS/MIME方式で暗号化されたメールかどうかとはまた別です。
 このフラグはメールを1通選択してる時だけセット/リセットされます。
未読  未読かどうかのフラグです。基本的には受信系メール用ですが、送信系メールでもこのフラグをON/OFFすることが出来ます。

返信済み  このメールに対する「返信メール」が作成されたかどうかを表すフラグです。このフラグがONになっていても、必ずしも「返信メール」が存在するかどうか(さらにはそれが確かに送信されたかどうか)の保証はありません。

転送済み  このメールに対する「転送メール」が作成されたかどうかを表すフラグです。

新着メール  新着メールかどうかのフラグです。新規に受信したメールはこのフラグがONになり、秀丸メールを終了してもう一度起動すると自動的にOFFになります。

HTMLメール付き  HTMLメールかどうか(HTMLパート付きのメールかどうか)のフラグです。メールにX-Html:ヘッダがあるかどうかで決まります。

改変  改変保存されたかどうかのフラグです。

自分が差出人?  自分が差出人かどうかのフラグですが、このフラグはメール一覧でのFrom/To列の表示上で使われる用の内部的なフラグなので、必ずしも自分が送信したメールでフラグがONになるとは限りません。

Cc/Bccに自分?  Cc/Bccヘッダ中に自分自身のメールアドレスを含んでいるかどうかを表すフラグですが、これも、メール一覧上でのアイコンの表示に利用される内部的なフラグであり、必ずしも意味的にON/OFFが合ってることは保証されません。

マーク  マークされたメールかどうかのフラグです。

折り返し  自動折り返しがONかOFFかのフラグです。送信系メールだと「72桁で折り返し」、受信系メールだと「折り返して表示」のON/OFF状態になります。

優先度=高  優先度=高のメールかどうかです。X-Priority:ヘッダ(またはPriority:ヘッダ)の内容でフラグが設定されます。

複数宛先メール  宛先が複数のメールかどうかのフラグです。メール一覧上でのアイコンの表示のために内部的に利用されるフラグです。

添付ファイル付き  添付ファイル付きかどうかのフラグです。X-Attach:ヘッダがあるかどうかで決まります。

Message-Idあり  Message-Id:ヘッダを含むメールかどうかです。

Referencesあり  References:ヘッダまたはIn-Reply-To:ヘッダを含むメールかどうかです。

迷惑メール  迷惑メールのフラグです。X-TuruKame-Filter:ヘッダの先頭が「spam」かどうかで決まります。

分割メール  分割されたメールの1つ1つのパートとして送られてきたメールかどうかのフラグです。分割メールを結合するために内部的に利用されます。

エンコード  エンコードされた形式のメールかどうかです。受信ログ/送信ログではONになり、それ以外ではOFFFになるはずです。

開封通知  開封通知の要求がなされたメールかどうかです。Disposition-Notification-To:ヘッダの有無で決まります。

返信メール  「返信メール」コマンドで生成された送信系メールかどうかのフラグです。ここがONのメールでは、返信元メールが何であるかの情報も内部的に保持されています。

転送メール  「転送メール」コマンドで生成された送信系メールかどうかのフラグです。ここがONのメールでは、転送元メールが何であるかの情報も内部的に保持されています。



送受信日時
 メールの送受信日時です。複数のメールを選択している時は、そのうちの適当な1通のメールの送受信日時がここに表示されます。
 メールの送受信日時を書き換えたい場合は、ここの中身を適当な日時形式で指定して「OK」を押してください。

注意:
「全般的な設定・メール一覧」で「メール一覧への表示項目、並び順」の中の「サーバー到着日時(Receivedヘッダ)」がONになっている場合は、メールの送受信日時は書き換えできません。




送受信日時をDate:ヘッダと同じ値に書き換える
 送受信日時をDate:ヘッダと同じ値に書き換えたい場合は、ここのチェックボックスをONにしてからダイアログボックスのOKボタンを押してください。
 インポートしたメールなどがスレッド表示で正しい並び順にならない時は、この機能を使って送受信日時をDate:ヘッダと同じにし、さらに「編集・フォルダ毎の処理・メール一覧の作成し直し」を実行してください。


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 メールのフラグについて