アカウント毎の設定・メールの振り分け・詳細(Ver7.22対応版)
どこにも移動しなかったメールの振り分け - スレッドの親メールと同じフォルダに振り分ける
 ここのオプションをONにすると、振り分け設定でどこにも移動しなかったメールについて、そのメールがスレッド的につながる親メールをアカウント内から検索して、そのメールと同じフォルダに自動的に移動するようにします。
 スレッド的につながる親メールが複数ある場合は、上の方から検索して最初に見つかったフォルダに移動します。
 親メールの検索対象は、受信フォルダ配下、およびアカウント直下のユーザー作成フォルダだけで、送信済みフォルダやゴミ箱フォルダは検索しません。
 ここの設定を使う他に、振り分け設定の方での振り分け条件での「フォルダへ移動」の所に「\((スレッドの親メールと同じフォルダ)」を指定するやり方もあって、そちらを使えば優先順位も好きなように指定できます。

性能上の注意:
 このオプションをONにすると、メールを振り分ける度にスレッドの親メールを検索する処理が働いて、それなりに時間がかかります。特に一番最初に実行する時に、対象アカウント配下のメール一覧キャッシュをすべてロードする処理が働いてしまうので、メール数やフォルダ数が非常に多いとしばらく固まったようになる可能性があります。
 メール一覧のキャッシュをロードしおわった後に繰り返し振り分けが実行される分には、そんなに遅くは無いと思います。

新規メールを移動させる方法:
 ここのオプションでは、あくまで「返信メール」で作成したメールを移動させることが出来るだけで、新規メールについては移動させることが出来ません。新規メールも移動させる用に、テンプレートに「$(SetSentFolder)」が追加されています。そちらを参照ください。(Version 6.46β7から)


メールのヘッダだけ受信して不要なメールを選別する -- (少し危険)
 ここのオプションをONにすると、メールを受信する時に、まず最初にヘッダだけを受信して、それで一度振り分けのテストをしてみて、そのテスト結果が「ゴミ箱に移動」かまたは「完全に削除」か、または「受信しない」のどれかの動作を含んでいれば、 そのままメール本文を受信しないで振り分け処理してしまいます。

 振り分けテストの結果が上記に該当しない場合は、メール本文も受信して通常の振り分け処理をします。
 このオプションをONにすると、上記のような「ゴミ箱直行」にマッチするメールの受信が高速化されて、結果としてメール受信全体の速度が速くなる可能性があります。ただし、上記条件にマッチしないメールが多数ある場合は、 1通受信する度にヘッダを2倍受信する形になってしまい、逆に遅くなってしまいます。その辺注意してください。


対象とするメールのサイズ
 ヘッダだけ受信して振り分けテストする対象のメールのサイズの下限を指定します。
 メールのサイズが小さい場合はヘッダだけ受信してもメール全体を受信しても大して時間は変わらないので、そういう小さいメールについてはヘッダだけ受信してもあまり意味がありません。なので、ある程度以下の小さいサイズのメールについては、 最初からメール全体を受信した方がいいです。

 一般に、ヘッダのサイズは1キロバイト前後なので、2キロバイト程度の値を指定しておくのがいいと思います。または、「ゴミ箱直行」等にヒットするメールが少ない場合なら、ここの下限値にもっと大きな値を指定しておくのがいいと思います。

注意事項
■ヘッダのみで振り分けテストする時の動作
 ヘッダのみの状態で振り分けテストする時に、振り分け条件の中に「"本文"が"XXX"を含む」のような本文を対処とした条件があると、その振り分け条件は空の本文となったメールに対してマッチするかどうかのテストがされます。 その他、X-Attach: / X-Html: / X-Body-Content-Type:ヘッダ等の秀丸メールが生成するヘッダを対象とした振り分け条件も正確には動作しなくなるので、その辺注意が必要です。


■迷惑メールフィルターの動作
 ヘッダのみのメールについては迷惑メールフィルターは通らず、X-TuruKame-Filter:ヘッダも付加されません。なので、特定の差出人のメールアドレスを迷惑ワードに登録しても、そのメールを受信前に排除することは出来ません。

 振り分け設定で「ゴミ箱直行」の振り分け条件を作ってやらないと意味がありません。


■不要メールでメールボックスがパンクしそうな場合
 例えば特定の差出人から大量にメールが送りつけられてしまってメールボックスがパンクしそうな時には、振り分け設定で「ゴミ箱直行」とするのに加えて「サーバーから削除」の動作も追加指定するといいです。そうやれば、対象となるメールを見つけしだい、 メールサーバー上からメールが素早く削除されて、結果としてメールボックスのパンクを防ぎやすく出来ます。

 (根本的な解決のためには、そもそもそういうメールが送られてこないように対処すべきだとは思いますが)


■その他
 メールサーバーがUIDLコマンドに対応してない場合や、「アカウント毎の設定・メールサーバー・トラブル対策」の「UIDLコマンドを使わない」がONになってる場合は、ヘッダだけ受信する動作は一切行われなくなります。(しかも警告メッセージ類も何も出ません)
 「アカウント毎の設定・メールサーバー」の「メール受信の高速化」がONになっていると、それはそれでそれなりに機能しますが、ヘッダを受信した直後は一時的にコマンドのフライング送信がなされなくなり、結果として高速化の効果は低下します。