Microsoft OAuthログインについて(Ver7.22対応版)
 Microsoft OAuth認証の場合、ユーザー様に監理者権限があるかどうかでログイン方法(認証方法)が違ってきます。
 たとえば会社や学校などの組織の場合で、Exchange Online / Office 365 / Microsoft 365の契約を組織の方で契約してる場合だと、ユーザー様自身には監理者権限が無い場合が多いです。この場合、Microsoft 365の監理者の方で、秀丸メールによるアクセスを許可してもらう必要があります。
自分自身に監理者権限がある
 ご自身に監理者権限がある場合は、普通にパスワードを入力して認証をすればいいです。Microsoft 365の個人向け製品のサブスクリプションサービスを契約されてるユーザー様はこちらで大丈夫だと思います。

 秀丸メールのVersion 7.12から、個人用のMicrosoftアカウント = いわゆる「Outlook.com」のメールアカウントについてもOAuth認証にてログインできるようになりましたが、人によってうまくいかない場合もあるようです。Microsoft Graph API / IMAP / POP の3種類すべてOAuth認証でアクセスできるはずですが、もしうまくいかない場合はOAuth認証はあきらめてください。(Outlook.com側の対応がまだ完全でないと思う)
 個人用Microsoftアカウントだと、メールアドレスの「@」以降は「Outlook.com」の他に、Outlook.jp、live.com、live.jp、hotmail.comなどがあります。


自分自身に監理者権限が無い場合
 会社や学校などの組織で契約されてる場合、大抵はユーザー様自身には管理者権限がありません。その場合は以下の手順が必要になります。

  1. 「アカウント毎の設定・メールサーバー」ページの「OAuthログイン...」ボタンを押して出てくる「Microsoft OAuthログイン」のダイアログボックスに、「監理者用の認証URL」が表示されています。そこに監理者がアクセスして、監理者のアカウントにて認証を実行します。その際、「組織の代理として同意する」のチェックマークがあるはずなので、それをONにして「承諾」ボタンを押します。
     または、もしも上記の方法がうまくいかない場合は、管理者側でも秀丸メールをインストールして、秀丸メール上にExchange Online / Microsoft 365用のメールアカウントを作成し、監理者のアカウントにて「OAuthログイン」を実行します。
  2. 監理者じゃないユーザーさんは、「Microsoft OAuthログイン」のダイアログボックス上で「自分自身に管理者権限が無い」を選択してOAuthログインを実行します。

 秀丸メールに作成するアカウントがPOP3またはIMAP4の場合と、Microsoft Graph APIの場合で、認証されるアプリの種類が違ってきます。なので、管理者側で秀丸メールを使って認証させる場合は、メンバーであるユーザーさんと同じ種類のメールアカウントを作成して認証させる必要があります。

 管理者側での秀丸メールについてのアクセス許可の管理は、Microsoft 365管理センターではなく、「Azure ポータル」の中にある「エンタープライズ アプリケーション」の中から管理します。

 詳しい仕組みについては、日本マイクロソフトのサポートブログにある情報を参照お願いします。

Ver7.10以上 / Ver7.00以下のアプリIDの指定について
秀丸メールのVersion 7.10から、認証画面の中に「認証された発行元 = 有限会社サイトー企画」の表示がされるようにしましたが、このために、認証される対象のアプリケーションIDが変更になってます。もしも管理者側で認証されてるのが古いアプリケーションIDの場合(秀丸メールVersion 7.00以下で管理者が認証してる場合)には、「秀丸メールVer7.00以下の古いアプリIDで認証」を選択してから「OAuthログイン」ボタンを押してください。


共有メールボックスへのアクセス
 共有メールボックスへアクセスするには、「アカウント毎の設定・メールサーバー」の「メールアカウント」の所に共有メールボックス用のメールアドレスを指定して「OAuthログイン」を実行してください。そうすると、共有メールアドレス用のパスワードを要求されますが、「別のアカウントでサインインする」をクリックしてからご自身のアカウントを指定しなおしてログインしてください。
 共有メールボックス用のメールアカウントからは、残念ながらメールを発信することは出来ません。なので、共有メールボックスの中のメールに返信したい時は、「返信メール」コマンドを実行した後に出てくるウィンドウの「From:」の所をクリックして出てくるメニューの「アカウント変更」で個人のMicrosoft365アカウントに切り替えてください。またはテンプレートを使ってアカウントを切り替えて返信するようにすれば、アカウント切り替えの手間が省けます。テンプレートの中では$(SetEditorAccount2,"アカウント名")の命令を使うことでアカウント切り替えが出来ます。