全般的な設定・基本・ホームディレクトリのProgram filesフォルダ配下指定について(Ver7.30対応版)
ホームディレクトリのProgram filesフォルダ配下指定について
 Windows Vista以降の場合、Program files(または64bit版Windowsの場合のProgram files (x86)フォルダ)配下にデータ用のフォルダやファイルを作成することは、基本出来なくなっています。そこに無理矢理データ用のファイルを置くと、いわゆる「VirtualStore」って仕組みが働いて、大変ややこしいことが起こります。

 例えば、「C:\Program files\HidemaruMail」の配下に「Data」フォルダを作って、そこの配下に「data.txt」ファイルを作成したとします。そのファイルを、例えば秀丸エディタで開くと、普通に開くことが出来ますが、中身を書き換えて保存すると、その時点でVirtualStoreの仕組みが働いて、ややこしいことになります。具体的には、例えばWindowsにログインしているユーザー名が「Hideo」だったとしてWindows7の場合だったとすると、「C:\Users\Hideo\AppData\Local\VirtualStore\Program files\Data\data.txt」ってファイルが生成されて、以後は「data.txt」ファイルへのアクセスが、VirtualStore側のファイルに置き換えされてしまうことになります。
 こうなってしまうと、後々正しい状態に戻すのが大変面倒なことになります。


 なので、秀丸メールのメールデータ用のフォルダも含めて、データ用のファイルやフォルダはProgram files以外の、例えばドキュメントフォルダ配下に置く等するのがお勧めです。

 どうしてもProgram filesフォルダ配下にデータを置く場合には、フォルダのアクセス権限を書き込み許可に変更する必要があります。


VirtualStoreになってしまったメールデータを元に戻す方法
 秀丸メールのメールデータをProgram filesフォルダ配下にしてそのまま運用すると、実際のメールデータが、Program files配下のファイルとは別に、VirtualStoreの方にも発生する形になり。2つに分散してしまうことになります。こうなってしまったデータを元の形に戻すには、以下のようにすればいいです。
  1. 元の形に戻す用のフォルダをどこかに作成する。とりあえず「C:\Total」ってフォルダとして話をします。
  2. 「C:\Total」に、Program filesフォルダ配下のメールデータをコピーする。
  3. 後述する方法でアクセス権限を「Everyone:full-control」にする。
  4. VirtualStoreに行ってしまったメールデータを、C:\Totalのフォルダに上書きコピーする。そのために、まずはエクスプローラを起動して、Altキーを押してメニューバーを表示させ、「ツール・フォルダオプション...」コマンドを実行し、「表示」ページの中にある「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」をONにしてOKする。それから「C:\ユーザー」フォルダ配下のご自身のユーザーアカウント用フォルダ配下を見ると、「AppData」フォルダが見えるはずなので、そこからさらに「Local - VirtualStore - Program files」とたどっていって、最終的にメールデータ用のフォルダを見つける。それをC:\Totalにコピーする。
  5. 秀丸メールを起動して、「全般的な設定・基本」の「ホームディレクトリ」に先ほど完成させたフォルダを指定して、うまくメールが出てくるかどうか確認する。
 です。  上記の例ではCドライブ上を例にしましたが、出来ればFAT32やexFAT形式でフォーマットされたドライブ上で作業した方がいいです。FAT32やexFAT上ではファイルのアクセス権限が存在しないので、アクセス権限の問題は気にしなくて済みます。
 USB接続の外付けハードディスクやUSBメモリの類は、標準だとFAT32/exFAT形式でフォーマットされてます。それらの機器上で作業されるのが一番お勧めです。


フォルダのアクセス権限を「Everyone:full-control」にする方法
 フォルダのアクセス権限を「Everyone:full-control」にする方法を簡単に説明させていただきます。
 ここの説明は文字だけですが、サイト−企画のホームページ上の説明には画像入りで説明しています。詳しくはそちらを参照ください。

  1. Windowsの種類が「Professional」や「Business」や「Ultimate」であればいいですが、そうでない場合は、セーフモードで起動する必要があります。セーフモードで起動する方法は、「Windows7 セーフモード」のようなキーワードでネット検索するなどしてご自身で調べてください。
  2. エクスプローラを起動して、アクセス権限をセットしたいフォルダを選択し、マウス右ボタンメニューから「プロパティ」を実行します。
  3. 「セキュリティ」のページを選択し、「編集」ボタンを押します。
  4. 「追加...」ボタンを押して、「選択するオブジェクト名を入力してください」の欄に「everyone」と入力し、「名前の確認」ボタンを押してからOKを押します。
  5. そうすると「グループ名またはユーザー名」の所にEveryoneが追加されてるはずなので、それを選択し、「フルコントロール」の右側にある「許可」のチェックをONにします。
  6. OKボタンを押します。
  7. フォルダ・プロパティの「セキュリティ」ページに戻って、そこの「詳細設定...」ボタンを押します。
  8. 「アクセス許可」ページの中に「アクセス許可の変更...」ボタンがあるのでそれを押します。
  9. そこに「子オブジェクトのアクセス許可すべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可で置き換える」があるのでそれをONにしOKします。
  10. 「続行しますか?」の問い合わせに「はい」とします。