バックアップのお手伝い・ダイアログボックス(Ver7.33対応版)
 「バックアップのお手伝い」は、どんどんたまり続けるメールをバックアップするお手伝いをします。
バックアップの基本スタイル
 秀丸メールに限らずですが、メールがどんどんたまり続けていくと、秀丸メールの動作はどんどん遅くなっていきます。なので、古くなったメールは、適当にバックアップした後に秀丸メールのデータ用フォルダ配下から削除してしまうことが必要です。

 一般に、バックアップするためには、現在のフォルダの階層構造をそのまま維持しつつ、特定期間のメールだけを分離する必要があります。「バックアップのお手伝い」では、そのような階層構造を維持しつつ特定期間のメールだけを抽出する機能を提供します。

 実際のバックアップは、抽出して作成されたアカウント(バックアップ・アカウント)をエクスプローラを使うなどしてどこか(秀丸メールのデータ用フォルダ以外の場所)に移動させるか、 またはCD-RやDVDに焼いた後にハードディスク上から削除するという手順になります。バックアップそのものの処理については、各ユーザー様が好きな方法でやってください。


バックアップの手順(典型的な例)
 古いメールをバックアップする手順としては、以下のようになります。

  1. 「バックアップのお手伝い」を使って、特定期間のメールを抽出して、パックアップ用のアカウントを作成する。

  2. 秀丸メールはとりあえず終了する。

  3. エクスプローラを使うなどして、作成されたアカウント(用のフォルダ)を確認し、適当にバックアップする。(例えばCD-Rに焼いたり、外付けハードディスクにコピーするなどする)

  4. もしバックアップしたメール・データを今後もしばらくは必要とするかもしれないならば、そのままバックアップ用のアカウント(用のフォルダ)を残しておく。必要無くなった時点で削除する。

 例えば斉藤秀夫の場合、2年経過したメールから順に、「斉藤秀夫-2002年」のような形でバックアップ用アカウントにメールを移動し、それをバックアップしつつも、一応削除はしないでいつでも検索だけ出来るようにしています。 別アカウントに分けて普段は折りたたんでおくことで、秀丸メールのほとんどの動作は高速になります。



ダイアログボックスの説明
バックアップ対象フォルダ
 現在のアカウント全体をバックアップするか、または特定のフォルダ配下だけをバックアップするか等を指定します。
 一般には「現在アカウント」を指定して、アカウント全体をバックアップすればいいです。
 「現在アカウント」を指定しても、実際に対象となるのは、「受信」フォルダ配下、「送信済み」フォルダ配下、アカウント直下のユーザー様作成フォルダ配下のみです。未送信/草稿/ゴミ箱フォルダのメールおよび受信ログ/送信ログは対象外となります。


対象期間
 バックアップ対象のメールの対象期間を指定します。対象期間が例えば「2000年〜2000年」と指定された場合には、2000年1月1日から2000年12月31日までの1年全体のメールを対象とします。
 日時の比較には、メールの送受信日時を使います。Date:ヘッダではありませんので、例えばインポートしたメールについては、一般的にはインポートを実行した日時が何年何月かによって対象となるかどうか決まります。
 「対象メール数の計算...」ボタンを押すと、対象となるメールが何通で何メガバイトくらいか計算してくれます。


バックアップ先
 対象期間のメールを抽出して、それをどこに移動(またはコピー)するかを指定します。
 一般的には、それ用の新規アカウントを作成しますが、例えば特定のバックアップ用アカウント配下に追加していきたい場合には、「既存のアカウント」を指定してください。


移動/コピー
 普通はメールを移動する形にすべきですが、一応、「コピー」も出来ます。


移動するメールをサーバーから削除
 ここのオプションは、メールを「移動」とする場合で、移動元アカウントがIMAPサーバーと同期する設定の場合、または「設定・アカウント毎の設定・メールサーバー」の「削除されたメールは次回受信時にサーバー上からも削除する」がONの場合にのみ有効となります。それ以外の場合はボタンが灰色表示されて選択出来ません。
 ここのオプションをONにした場合、「バックアップのお手伝い」によって移動されたメールをサーバー上から削除させることが出来ます。サーバー上からのメールの削除は、次回の受信時に実行されます。


コンパクト化 - 重要でないヘッダを削除する
 メールを移動/コピーする時に、重要でないヘッダを削除するかどうか指定します。
 「Received:ヘッダのみ」を指定すると、Received:ヘッダを削除します。Received:ヘッダはメールがどういう経路を通って届いたかを表す情報なので、普通は無くても問題ありません。ただし、これを削除すると、メール一覧に「サーバー到着日時」を表示してる時に、それが正しく表示されなくなります。
 「削除推奨ヘッダ6種」を指定すると、Received:、X-UIDL:、Status:、Mime-Version:、Content-Transfer-Encoding:、X-MIME-OLE:ヘッダをすべて削除します。
 「重要なヘッダ以外すべて」を指定すると、From:、To:、Cc:、Bcc:、Subject:、Reply-To:、Date:、Content-Type:、X-Body-Content-Type:、Resent-で始まるヘッダ、Organization:、X-Memo:、X-Attach:、X-Html:、Message-Id:、Refenreces:、In-Reply-To: のヘッダ以外をすべて削除します。


コンパクト化 - HTMLメールのHTML部分を除去
 ここのオプションをONにすると、メールを移動/コピーする時に、HTMLメールのHTML部分(index.htmファイルおよびそれに含まれるイメージファイル)を削除します。HTMLメールをHTML形式として見る必要が無い場合はONにするといいです。


失敗した場合(移動を途中で中断した場合)の復旧方法:
 メールの移動中に中断した場合で、元の状態に戻したい場合には、「パックアップのお手伝い」を逆方向に実行すればいいです。具体的には、新規に作成されたアカウントを選択してから「バックアップのお手伝い」を実行し、

バックアップ対象フォルダ:  現在アカウント
対象期間  指定なし〜適当な未来年(例えば今年が2004年なら2005以降)
バックアップ先:  「既存のアカウント」とし、中断した時の元々のバックアップ元アカウントとする。
 として実行すれば、元のアカウントに戻ります。