Google CloudにOAuth認証用アプリを登録する方法(Ver7.35対応版)(2024年12月28日更新)
 GmailにOAuth認証でアクセスする用に、ユーザー様自身でGoogle Cloudにアプリ登録をしてください。

1.Google Cloud(https://console.cloud.google.com)にアクセスします。普通だとGoogleにログインする画面が出てきて、ログインに成功すると、Google Cloudの利用規約に同意する画面が出てきます。同意するとGoogle Cloudの「コンソール」に移動するか、または「無料で開始」のようなページが出てきます。「無料で開始」が出てきた場合は、そこの中に「コンソール」があるはずなので、それをクリックすれば、コンソールに移動します。「無料で開始」をクリックするとクレジットカードの番号の入力などが求められるので、そこはクリックしないのがお勧めです。

Google Cloud 無料で開始

2.Google Cloudのトップページは以下のようなページになります。左上に「Google Cloud」があることを確認します。

Google Cloud Consoleトップページ

3.「プロジェクトの選択」をクリックします。

プロジェクトの選択をクリック

4.右上に「新しいプロジェクト」があるのでそれをクリックすると、新しいプロジェクトが作成できます。

プロジェクトの作成

5.「作成」をクリックして作成します。

プロジェクトの作成

6.通知として出てくるポップアップの中の「プロジェクトを選択」をクリックするなどして、先ほど作成したプロジェクトを選択します。

プロジェクトの選択

7.上の方に虫眼鏡アイコンがあります。それをクリックして検索します。

ダッシュボード

8.検索欄に「gmail」と入力して出てくる候補をスクロールすると、「Gmail API」があるので、それをクリックします。

検索欄にgmail apiを入力

9.Gmail APIの概要が出てきます。そこにある「有効にする」をクリックします。

Gmail APIを有効にする

10.認証情報が必要と出てきます。「認証情報を作成」をクリックします。

認証情報を作成

11.使用するAPIは「Gmail API」が最初から入っています。アクセスするデータの種類には「ユーザーデータ」を選択して「次へ」をクリックします。

ユーザーデータを選択

12.アプリ名は適当に入力し、ユーザーサポートメールの欄には自分のメールアドレスを入力します。

アプリ名の入力など

13.アプリのロゴはそのまま放置し、「デベロッパーの連絡先情報」には、これまた自分のメールアドレスを入力します。「保存して次へ」をクリックします。

連絡先の入力など

14.スコープについては何もいじらずに、そのまま「保存して次へ」をクリックします。

スコープ指定はスルー

15.アプリケーションの種類には「デスクトップアプリ」を選択し、名前は適当に入力します。最後の「作成」をクリックします。

デスクトップアプリの指定

16.認証情報が作成されるので、ダウンロードをクリックしてダウンロードします。ダウンロードしたファイルは拡張子が「.json」になってますが、普通にテキストエディタ(メモ帳など)で開いて中身を見ることが出来ます。
認証情報のダウンロード

17.左側にある「OAuth同意画面」をクリックするなどしてOAuth同意画面のページに戻ると、そこに「公開ステータス」があるはずです。そこの「アプリを公開」をクリックします。

公開ステータスの変更

18.「本番環境に push しますか?」の問い合わせが出るので「確認」をクリックします。

本番環境の確認

19.公開ステータスが「本番環境」になります。

ユーザーの追加

20.「16」の所でダウンロードしたjsonファイルをメモ帳で開くなどして中身を確認します。メモ帳で開くには、ダウンロードしたjsonファイルをエクスプローラで確認し、それをメモ帳のウィンドウにファイルをドラッグドロップする方法がお勧めです。
"client_id":"......."
"client_secret":"......."
のような内容があるはずなので、その中身("......."の中身だけ)をコピペして秀丸メールの設定欄に入力します。jsonファイルが無い場合でも、クライアントIDおよびクライアントシークレットはGoogle Cloudの「認証情報」の中から参照できます。「認証情報」の中の「OAuth 2.0 クライアント ID」の中にあるご自身のアプリの右端の方にあるダウンロード用アイコンをクリックすると、クライアントIDとクライアントシークレットが画面上で確認できます。「コピー」アイコンをクリックして簡単にコピーできます。
クライアントID/クライアントシークレットのコピー

クライアントID/クライアントシークレットは、OAuthログイン時に表示されるGmailのOAuth認証アプリ登録ダイアログボックスの中か、または「全般的な設定 - 上級者向け - OAuth認証」ページに貼り付けます。
全般的な設定の中のOAuth認証ページ

21.秀丸メールの「アカウント毎の設定・メールサーバー」の「OAuthログイン」ボタンを押してログインを試みます。そうすると「このアプリは Google で確認されていません」と出てきますが、正しい動作です。そこをよく見ると「詳細」があるのでそれをクリックすると、その先に「テスト(安全ではないページ)に移動」があり、そこをクリックすると通常のOAuthログインのページに移動します。そこで「続行」をクリックすれば、OAuthログインに成功するはずです。
OAuthログインの画面

22.登録したアプリ(のクライアントID/クライアントシークレット)は100人(Googleアカウント100個)まで使えます。会社や学校などの組織の場合は誰か1人だけアプリ登録してみんなで共用しても大丈夫です。
クライアントIDはネット上などに公開してもかまいませんが、クライアントシークレットは基本的には内緒にしておかないといけない情報になります。ネット上に公開などはしないようお願いします。

Googleさんは画面デザインを頻繁に変更するので、上記の画面の通りにいかないことがあるかもしれません。その場合は検索欄に「Gmail」、「認証」、「OAuth」などのキーワードを入力して設定画面を探すのが手っ取り早いと思います。

アプリ登録がどうしてもうまくいかない場合は、OAuth認証をあきらめて、代わりに「アプリパスワード」を生成してそれを使う作戦も可能です。詳しくは「gmail アプリパスワード 生成」のようなキーワードでネット検索してみてください。