秀丸メール(ストアアプリ版)の概要(Ver7.30対応版)
 秀丸メール(ストアアプリ版)は、通常の秀丸メールをWindows10のストアアプリで配布できるように改造した物です。基本的な機能は通常の秀丸メールと同じです。
 ストアアプリ版は、Windows10の「ストア」からダウンロード&インストールしたり、ライセンスを購入したり出来る秀丸メールです。
 ストアアプリ版じゃない普通の秀丸メールのことを、「デスクトップアプリ版」とも言います。(マイクロソフト側の用語として)

 本体の基本的な機能はデスクトップアプリ版の秀丸エディタとほぼ同じです。

ライセンスについて
 ストアアプリ版のライセンスは、「ストア」で購入する他のアプリと同様に、マイクロソフト社がすべて管理しています。そのライセンスはマイクロソフトアカウントに紐付けされる形になっていて、同じマイクロソフトアカウントでログインすれば、最大で10台のパソコン上で利用できます。

 ストアアプリ版のライセンスは通常の秀丸メールのライセンス(サイトー企画から購入するライセンス)とは完全に別になっています。ストアアプリ版のライセンスを買っても通常の(デスクトップアプリ版の)秀丸メールは使えないし、逆に、通常の秀丸メールのライセンスを持っていても、ストアアプリ版は使えません。

 ストアアプリ版のライセンスを購入済みかどうかは、「設定 - 秀丸メールのバージョン情報/送金登録...」コマンドにて確認できます。そこから購入操作を開始することも出来ます。

 ストアアプリ版のライセンスをサイトー企画から直接購入することは出来ません。見積書や領収書などの書類を発行することも出来ません。

 ストアアプリ版の秀丸メールは、HTMLメール編集アドインが標準で付属し、そのHTMLメール編集アドインについては追加料金無しで使えます。


ストアアプリ版の機能制限
 ストアアプリ版は、通常の秀丸メールに比べてセキュリティ的に制限があることもあって、以下の機能的な制限があります。

  • 他のアプリと連携する系の機能の多くが使えない。例えば秀丸リマインダや秀丸アドレス帳シンクロナイザ、秀丸メール無人運転アシストとの連携が不可。持ち出しキットを使って持ち出し用にすることも不可。
  • 標準で添付されてるアドイン以外は使えない。HTMLメールViewer、HTMLメール編集アドイン、スペルチェックアドインは標準で付属しています。
  • 機能制限ではありませんが、アイコンのデザインが多少異なります。「秀」の書体と大きさが多少異なります。ストアアプリ版であることを区別できる用に、あえてデザインを変えてます。
  • 管理者権限を必要とする一部機能(ショートカットの作成機能など、極一部の機能)が使えません。

 また、ストアアプリ版であるがために、IMEがうまく動かない例があります。具体的にはATOKやGoogleIMEがうまく動作しない例が報告されています。IME側がストアアプリに対応してないか、または対応が不完全なためだと思います。Windows10の将来のバージョンでは直るかもしれません。


設定内容の保存/復元について
 秀丸メールのストアアプリ版も、「設定 - 設定内容の保存/復元...」コマンドで設定を保存したり復元したり出来ますが、ストアアプリ版の場合、秀丸エディタの設定ファイルを復元用に指定することも出来ます。秀丸メールの中の秀丸エディタ相当部分についての設定を指定したい場合に使ってください。


送金登録について
 通常の秀丸エディタのライセンスや秀丸メール単品用のライセンスは、ストアアプリ版では使えません。送金登録の操作も出来ません。
 送金登録は、Windows10の「ストア」アプリにて秀丸メールストアアプリ版のライセンスを購入する操作をしていただく必要があります。
 購入済みかどうかは、「設定 - 秀丸メールのバージョン情報/送金登録...」コマンドにて確認できます。そこから購入操作を開始することも出来ます。

 ストアアプリ版のライセンスはWindows10の「ストア」アプリ経由じゃなくて、サイトー企画から直接購入いただくことは出来ません。ストアアプリ版についての見積書/領収書の発行なども出来ません。


ストアアプリ版用のショートカットの作成について
 秀丸メールのストアアプリ版を起動する用のショートカット(アイコン)は、標準でスタートメニューに自動で登録されます。そのアイコンをデスクトップにドラッグドロップすると、デスクトップにもショートカットが作成できます。
 ファイル上でのマウス右ボタンメニューの「送る」に登録したい場合や、他のアプリケーションソフトからストアアプリ版の秀丸メールを起動したい場合などのケースでは、ショートカットを自前で作成するなどしていただくしかありません。その際に指定するストアアプリ版秀丸メールを起動する用のコマンドラインは、
shell:AppsFolder\2D424152.25062170B9335_ddj57jqgf9rdg!Hidemaruo.TuruKameAppx

または、

cmd.exe /c start shell:AppsFolder\2D424152.25062170B9335_ddj57jqgf9rdg!Hidemaruo.TuruKameAppx
 のようになります。
 パラメータを付けたい場合は、
cmd.exe /c start shell:AppsFolder\2D424152.25062170B9335_ddj57jqgf9rdg!Hidemaruo.TuruKameAppx /v c:\temp.eml
 のように指定すればいいです。
 ショートカットを作成したい場合は、cmd.exeを経由して起動するやり方を指定した上で、「実行時の大きさ」に「最小化」を指定するのがお勧めです。