saveas文
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ファイル系文−
saveas文
saveas文は、名前を付けて保存をします。
例 |
saveas @"C:\Folder\ABC.TXT";
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- パラメータ1(文字列型)
-
ファイル名を指定します。
- パラメータ2以降(予約語 または 数値、省略可能)
-
保存の仕方のオプションを、以下の予約語で指定します。
sjis unicode euc jis utf7 utf8 euro gb2312 big5 euckr
unicode_be johab easteuro baltic greek russian symbol
turkish hebrew arabic thai vietnamese oem default utf32 utf32_be
cr lf
bom nobom
selection
binary
数値の場合は、encodeキーワード相当と以下の値の論理和を1つ指定します。(V9.16以降)
bom 0x0600
nobom 0x0400
selection 0x2000
- 結果コード
-
成功したらresultは0以外になります。
失敗したらresultは0になります。または、保存できずマクロが続行できない場合は、マクロは中断されます。
詳しいエラーの状態はgetresultexで取得可能です。
- JavaScript
-
JavaScriptでは、パラメータ2以降の予約語パラメータは、数値のみの指定になります。
「名前を付けて保存...」とは違い、ダイアログボックスは出ません。
パラメータ2以降で、エンコードの種類(文字コード)と改行コードの形式を同時に指定することができます。
以下のようにカンマで区切って必要なものを指定してください。
例 |
saveas @"C:\Folder\ABC.TXT", utf8, bom;
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エンコード(文字コード/ファイル形式)の指定は以下の通りです。
sjis Shift-JIS(通常のファイル形式)
unicode Unicode(UTF-16)
euc EUC
jis JIS
utf7 Unicode(UTF-7)
utf8 Unicode(UTF-8)
euro 欧文
gb2312 簡体字中国語
big5 繁体字中国語
euckr 韓国語
(以下はV8.00以降)
unicode_be Unicode(UTF-16,Big-Endian)
johab 韓国語(Jahab)
easteuro 中央ヨーロッパ言語
baltic バルト語
greek ギリシャ語
russian キリル言語
symbol シンボル
turkish トルコ語
hebrew ヘブライ語
arabic アラビア語
thai タイ語
vietnamese ベトナム語
oem OEM/DOS
default その他
utf32 Unicode(UTF-32)
utf32_be Unicode(UTF-32,Big-Endian)
エンコードの種類を何も指定しない場合、現在オープンしているエンコードでそのまま保存されます。
改行コードの指定は以下の通りです。
cr 改行=CR
lf 改行=LF
cr,lf 改行=CR+LF
改行コードを指定しない場合、そのまま保存されます。(V7.00以降
※)
エンコードの指定と同時にlfやcrを指定すると改行コードを統一して保存できます。(改行コードの指定だけを単独ではできません)
lfを指定すると、改行=LFの形式で保存されます。
crを指定すると、改行=CRの形式で保存されます。
crとlfを同時に指定すると改行=CR+LFとなります。(V7.10以降
※)
エンコードの種類を指定して、lfもcr付けないと各エンコードで標準の改行(Shift-JISはCR+LF,EUCはLF)となります。(V7.10以降
※)
BOMの指定は以下の通りです。
bom BOM有り
nobom BOM無し
saveasでunicodeまたはutf8が指定されている場合、さらにbomを指定するとBOM有り、nobomを指定するとBOM無しで保存します。
何も指定しないと、既存のファイルの状態を維持するか、デフォルトではUnicode(UTF-16)ではBOM有り、Unicode(UTF-8)ではBOM無しになります。(V5.11以降)
selectionを指定すると、選択された範囲を保存します。(V8.58以降)
範囲はBOX選択や複数選択ではない通常の選択のみになります。
saveasにselectionを指定した場合、新しくファイルを作成します。現在開いているファイルのファイル名は変わりません。
例 |
saveas "ABC.TXT", unicode;
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binaryは、バイナリモードを意味します。マクロでは、バイナリモードはエンコードの種類の1つとして扱われます。
※saveasでの正確な改行指定の動作と、バージョンによる違いは、以下の通りです。
エンコード指定あり+改行指定あり:
改行を統一して変更。cr,lfを同時指定で、明示的にCR+LF。
(cr,lf同時指定はV7.00から。エンコード変化無くても改行統一はV7.10から)
エンコード指定あり+改行指定なし:
各エンコード標準の改行。Shift-JISではCR+LF,EUCではLF。
(従来はCR+LF固定。各エンコード標準の改行はV7.02から。エンコード変化無くても改行統一はV7.10から。)
エンコード指定なし+改行指定あり:
改行コード維持。改行指定は無視。
(従来から同じ。改行の混在を維持するのはV7.00から)
エンコード指定なし+改行指定なし:
改行コード維持。
(従来から同じ。改行の混在を維持するのはV7.00から)