TSVモード/CSVモード(Ver9.35対応版)
目次−
ファイルタイプ別の設定−
TSVモード/CSVモード
TSVモード/CSVモードは、ファイルタイプ別の設定でタブの文字数を「TSVモード」または「CSVモード」にしたときにこのモードになります。
または、メニューから[表示]→[タブストップ]から「TSVモード」または「CSVモード」を選んだときでもこのモードになります。メニューから選んだときは一時的な設定になります。
TSVモードは、タブを区切りとした表計算アプリのような表示になります。
CSVモードは、カンマを区切りとした表計算アプリのような表示になります。
CSVモードではタブ文字は半角空白1文字分として扱われます。
ルーラーは、TSV/CSV用のルーラーになります。
カラムの境界をドラッグしてカラムの幅を調整できます。
カラムをクリックすると縦方向の範囲選択ができます。
カラムを右クリックしてソートなどができます。
ガイドライン(縦)を表示するとカラムの境界に縦線を引くようになります。
編集すると自動的にカラムの幅を調整します。
自動調整する方法は、動作環境のTSV/CSVモードの動作環境を参照してください。
動作が変わる機能
TSV/CSVモードによって動作が変わる機能があります。
- TAB -> 空白(変換のコマンド)
TSVモードでは使えます。
CSVモードでは使えません。
- 空白 -> TAB(変換のコマンド)
TSV/CSVモードでは使えません。
- タブキーで空白入力(ファイルタイプ別の設定)
TSV/CSVモードでは使えません。
- 保存するときの変換の「タブ・空白の変換」(ファイルタイプ別の設定)
TSV/CSVモードでは使えません。
- タブ文字の表示(ファイルタイプ別の設定)
CSVモードの場合は、カンマはタブに見立てて表示されています。
「タブ文字」のON/OFFで、カンマの表示のON/OFFとして扱われます。
- 文字間(ファイルタイプ別の設定)
TSV/CSVモードでは固定ピッチフォントであってもプロポーショナルフォント扱いになり、文字間の設定は使えません。
また、固定ピッチフォントで半角2文字と全角1文字の幅が違う場合、幅計算に誤差が出るようになります。
- フリーカーソル位置での文字入力の動作(動作環境)
TSV/CSVモードの場合は、「フリーカーソル位置で文字入力した時にタブ文字を使用する」がOFFでも、空白の入力にはならずタブ(カンマ)が入力されます。
- 横スクロールバーの表示(動作環境)
TSV/CSVモードの場合は、横スクロールバーは動作環境の設定に関わらず必ず表示されます。
ダブルクォーテーション
ダブルクォーテーションで括られた範囲の文字は、1つのセルとしてみなされます。
CSVモードでは、
"AAA,AAA","BBB,BBB"
というテキストの場合、最初の「"AAA,AAA"」は1つのセル、次の「,」は区切り、次の「"BBB,BBB"」は1つのセルになります。
TSVモードでは、<TAB>をタブ文字として、
"AAA<TAB>AAA"<TAB>"BBB<TAB>BBB"
というテキストの場合、最初の「"AAA<TAB>AAA"」は1つのセル、次の「<TAB>」は区切り、次の「"BBB<TAB>BBB"」は1つのセルになります。
ダブルクォーテーションで括るのを無視するような設定はありません。
セル内の改行
V8.89以降では、TSV/CSVモードに切り替えたとき、ダブルクォーテーションで括られたセル内の改行が検出されると、ウィンドウ上部にメッセージのバーが現れます。
[表示]→[タブストップ]→[セル内改行の変換...]で、セル内の改行が行内に収まるように変換することができます。
制限
折り返しは無限ではなく、最大(8000文字)相当になります。
折り返し文字数を超えた行は、折り返して表示されます。
通常のテキストエディタとしての振る舞いと同じようになり、折り返された行のCSV/TSVモードに特化した機能は、期待通りではなくなることがあります。
例えばBOX選択は折り返された行も選択されてしまいます。
折り返された行のカラムの幅は計算されません。
マクロの注意
TSV/CSVモードのときは、固定ピッチフォントであってもプロポーショナルフォント扱いになります。
自由配置モードのときも、固定ピッチフォントであってもプロポーショナルフォント扱いになります。
参照:
ファイルタイプ別の設定のタブの文字数
動作環境のTSV/CSVモードの動作環境