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トラブル対策(Ver9.35対応版)
目次動作環境− トラブル対策
詳細
ディスプレイドライバ対策
アクセラレータなしマシン用のスクロール方式
グラフィックアクセラレータの無いマシンの場合には、このチェックボックスをONにすると画面のスクロールが速くなる場合があります。

アクセラレータありの場合にスクロールが乱れる場合の対策
ONの場合、スクロールした後に画面のピクセルを1つ取得することを試みます。
アクセラレータの問題によってスクロールが乱れる場合にONにするとスクロールの乱れが治まる場合があります。
「アクセラレータなしマシン用のスクロール方式」がONの場合は、このオプションは関係ありません。
このオプションはデフォルトでONです。

安全なカーソル行の色付け方式
カーソルを上下させた時にカーソル行付近が文字化けする場合、このチェックボックスをONにしてください。

ルーラーを強制描画してゴミが出ないようにする
ディスプレイドライバの問題によって、ルーラーの描画に問題が出る場合があります。
具体的な例では、Windows XP以前では、カーソルを左右に移動させた時にルーラーにゴミが残るという症状が出る場合がありました。
Windows 7では、ルーラーの文字が描画されないという症状がでる場合があるようです。
このオプションをONにするとそういった症状が改善されます。ただし、多少ルーラーがちらつくようになります。


フォントの描画乱れ
テキスト描画時に常にクリッピングをかけて描画する
一部のフォントで行から文字がはみ出してゴミが出てしまう場合、これをチェックしておけば、問題を回避できます。
具体的にはメイリオで問題があったことがありました。
過去に問題があっても本体側の対応でメイリオではOFFにしても問題が無くなっています。
未知のフォントで問題がある場合、ONにすると回避できる可能性があります。

ちらつき防止の描画方式
このオプションはV9.15で廃止され、常にON扱いと同等になりました。



その他のトラブル対策
その他のトラブル対策
テンポラリファイルを秀丸エディタのプログラム用フォルダに作成する
ストアアプリ版
ストアアプリ版は秀丸エディタのプログラム用のフォルダに作成されることはありません。
通常、テンポラリファイルはWindows指定のテンポラリファイル用フォルダに作成されます。
これをチェックしておくと、テンポラリファイルを秀丸エディタをインストールしたフォルダに作成するようになります。

Vista以降では、Program Files配下にプログラムがあるときはこの設定は注意が必要です。
32bit版では、バーチャルストアとして仮想的に書き込まれ、実際にはProgram Filesとは別の場所に保存されます。(設定可能)
Windows Vista, 7のエクスプローラでC:\Program Files\Hidemaruを開いて、「互換性ファイル」で見ることができます。
Windows 8以降のエクスプローラでは、「互換性ファイル」のボタンは無く、「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\VirtualStore」を直接見るしかありません。
(別途秀丸ファイラーClassicを使うと互換性ファイルを見ることができます)
64bit版の場合はProgram Files配下には保存することはできず、この設定は無効になります。

メッセージボックスのフックを使わない
秀丸エディタで表示されるメッセージボックスは、「いいえ」をEscキーで押せるようにするための配慮などがあり、フックを使っています。これをチェックするとこの機能を無効にします。

ヘルプの呼び出しで常駐秀丸エディタを経由しない
通常、常駐秀丸エディタがある場合、ヘルプの呼び出しを常駐秀丸エディタを経由して呼び出しています。
常駐秀丸エディタを経由しないと、複数の秀丸エディタからそれぞれヘルプを呼び出すと、ヘルプのウィンドウが複数現れますが、経由すると、1つウィンドウになります。
ヘルプのウィンドウがうまくアクティブにならない場合、これをチェックしておくと常駐秀丸エディタがあっても経由しないようになり、問題を回避できます。

ヘルプの呼び出しで起動待ちなどを省略
通常、ヘルプの呼び出しで、アクティブウィンドウが切り替わらないのを回避するために、ヘルプのコマンド実行後にキーやマウス入力ができる状態になるのを、最大7秒待ちます。
このオプションをONにすると、待機するような処理をしなくなります。

ヘルプの呼び出しで関連付けを使用
通常、ヘルプの呼び出しはHidemaru.exe内で行われます。
このオプションをONにすると、エクスプローラから.chmファイルをダブルクリックしたのと同じように、関連付けとしてHTML Helpを開きます。関連付けは、普通の場合はWindows標準のhh.exeになります。
ただし、キーワードを指定することはできなくなり、ウィンドウは複数出るようになります。

強調表示の計算に時間がかかる場合のメッセージを表示しない
強調表示の計算に時間がかかる場合、「一行の強調表示の計算に2秒以上がかかっています。一時的に強調表示を無効にしますか?」というような確認メッセージが自動的に出て、一時的に強調表示を無効にするかどうかを選択するようになっています。
もしこの確認メッセージが頻繁に出るような場合、これをONにしておくと、確認メッセージが出ないようになります。
ただし、時間がかかってハングしたような状態になっている場合も確認メッセージが出ないままになってしまいます。

起動直後に必ずアクティブ化する
ONにすると、秀丸エディタの起動直後に強制的にウィンドウをアクティブ化するようにします。このオプションを指定しなくても普通はアクティブ化されるのですが、特定の状況でアクティブ化されないような場合、このオプションをONにします。
たとえば、「開く」ダイアログでCTRLキーを押しながらOKしてしまった場合、ウィンドウズはキー入力中と判断して新しい秀丸エディタをアクティブにしようとしません。このような現象がいやだという場合ONにします。
(この設定はV8.00から高度なウィンドウからここに移動しました)

キーリピートで実際のキーボードの状態をチェックしない
通常の場合、カーソルキー上や下をずっと押し続けているとき、キーリピートが溜まりすぎてキーを離してもしばらくスクロールしたままにならないように、リアルタイムにキーが押されていないと判断されたときにリピートを止めるようになっています。
このオプションをONにすると、その判断をやめて、キーリピートのぶんだけ上下に移動します。

\\server\share\...を開く時のサーバーへログオン試行をしない
「\\server\share\...」のようなネットワークパスをダブルクリックして開く場合、標準では、その「\\server\share」に対してのログオンを試行する処理をします。ところが環境(たぶんアクセス権限の設定)によってはそれがうまくいかないことがあります。ログオンに失敗してもファイルへのアクセス自体は可能ってケースがあります。

その場合はここのオプションをONにして、ログオンの試行をしないように設定してください。

タイムスタンプのチェックで非同期的な処理は行わない
[動作環境]→[ファイル]→[排他制御2]の「ファイルのタイムスタンプを時々チェックする」は、ネットワーク上のファイルを開いているとき、何らかの理由でネットワークが応答なしになっていても秀丸エディタ本体は操作できるようにしています。
このオプションをONにすると、そういった処理をしないようになり、応答があるまで待つようになります。

タイムスタンプのチェックで保存後1秒以内のアクティブ切り替えはチェックしない
[動作環境]→[ファイル]→[排他制御2]の「ファイルのタイムスタンプを時々チェックする」のチェックで、上書き保存をした直後、1秒以内に他のウィンドウをアクティブにしてからまた元の秀丸エディタに戻したときは、タイムスタンプのチェックを行わないようにします。
Windows NT 3.51で保存後にチェックすると遅くなるという問題があり、その回避のためにある処理でしたが、V8.56からはデフォルトでOFFに変更になりました。
もしV8.56よりも前と同じでないと都合が悪い場合に、ONにします。

タイムスタンプのチェックで別の取得方法を使う
[動作環境]→[ファイル]→[排他制御2]の「ファイルのタイムスタンプを時々チェックする」のチェックで、V8.56よりも前で使われていた取得方法とは別のAPIを使って取得します。もし従来の処理で問題がある場合に、ONにすると変化がある可能性があります。

クリップボードの監視に新しい方式(Clipboard Format Listener)を使う
[動作環境]→[常駐機能]の「クリップボードの履歴を取る」がONの時、普通は「クリップボードビューワー」という仕組みを使ってクリップボードを監視します。
ここのオプションをONにした場合は、クリップボードビューワーの仕組みを使わずに、Windows Vista以降から新しくサポートされた「Clipboard Format Listener、クリップボードフォーマットリスナー」の仕組みを使ってクリップボードを監視します。

マクロでコピーしたときに「クリップボード履歴の格納に失敗し、タイムアウトしました」のエラーメッセージが出る場合は、このオプションをONにすると直る可能性があります。
このエラーは、コピーをしたけど秀丸エディタのクリップボード履歴にコピーしたという情報が届かず、履歴に入っていないときに出るメッセージです。
他にもクリップボード履歴を監視するアプリがあって、それがクリップボードを監視する流れを止めていると起きる場合があるようです。

クリップボード履歴の格納チェックを省略する
クリップボード履歴は、秀丸エディタ自身からコピーを行う場合、確かにクリップボード履歴に格納されたかどうかのチェックと、なるべく早く格納するための処理があります。
この動作が他のクリップボード監視のアプリと競合して問題になる場合、このオプションをONにすると、秀丸エディタ自身でもメモ帳のコピーでも、常駐秀丸エディタの動作は同じになります。
ただし、マクロ実行中はこのオプションがONであってもクリップボード履歴に格納チェックが働きます。

検索ダイアログなどのフォントを合わせない
検索/置換/grepダイアログの検索文字列の入力ボックスは、秀丸エディタ本体のフォントに合わせるようになっています。
しかしフォントサイズはダイアログに合わせるため、見にくくなることがある場合、このオプションをONにすると、フォントを合わせず既定のフォントを使うようになります。

ユーザーメニュー等の最初の項目を自動選択しない
ユーザーメニューなどは、メニューを出したときに自動的に一番上の項目を選択(フォーカスがある状態)するようになっています。
このとき、秀丸エディタは仮想的に下矢印キーを一回押す操作を実行して、選択させています。
このオプションをONにすると、この動作をやめるようになります。

下矢印キーを押す操作によって、キー操作をフックしたりして操作するような常駐系のアプリに影響を与えるような場合、回避することができます。
対象となるメニューは、ユーザーメニュー(右クリックメニューも含む)、マクロのmenu文、常駐秀丸エディタのメニュー、「ブックマーク」コマンド、「エンコードの種類」コマンド、検索ダイアログの「すべて検索」ボタン、があります。

効果があるのはキー操作によるユーザーメニューのときで、マウス操作のときは影響ありません。

メモリ不足が起きやすい環境でも落ちないようにする
保存用のメモリを常に確保した状態にします。そのぶん、常に使用するメモリが少し増えます。
コマンド実行時など、事前にメモリ不足のチェックを行い、メモリ不足が疑わしいときはメッセージを表示して保存しかできないようにします。

秀丸エディタ固有のヒープを使う
V8.50でこのオプションは廃止されました。
このオプションを変更すると、HmJre.dllの設定も連動して変更されていました。
HmJre.dllの設定は、[検索]→[あいまい検索]をONにして、[設定...]の中の「HmJre.dll固有のヒープ領域を使う」で確認・変更ができます。

異常なライトプロテクトのエラーを無視
ファイルの保存時、ライトプロテクトされているわけではないのに、ファイルシステムの異常などによってライトプロテクトされていると判断された場合、エラーを出さずにそのまま続行します。

ファイル書き込み時の排他制御
ファイルの保存で、書き込み時途中に他のアプリによって同時に書き換えられないようにします。ONにすると逆にネットワークでファイルが開けない可能性があり、問題無ければOFFのままのほうがいいようです。

ファイル書き込み時に既存ファイルをチェックしない
ファイルの保存で、既存のファイルを書き込みで開くようなことはせず、常に新しいファイルとして保存します。
隠しファイルやシステムファイル

ファイル書き込みでネットワークは一時ファイルからコピー
ネットワークドライブやUNCパスの保存の場合、いったん内容をローカルの一時ファイルとして保存し、それをコピーするようにします。コピーが終わったら一時ファイルは削除されます。

ファイルの読み込みの時点で書き込み許可では開かない
通常はファイルを開くとき、書き込み許可で開きます。何らかの理由で書き込み許可で開くことができないとき、メッセージが表示されます。
このオプションをONにすると、ファイルを開くとき、書き込み許可では開かず、読み込み許可でのみ開きます。書き込み許可で開かないので、メッセージは表示されなくなります。

ファイルの読み込みでマルチスレッドを使わない
通常はファイルを開くとき、別スレッドで読み込みをしながら処理をしていますが、このオプションをONにすると、1つのスレッドで処理します。
マルチスレッドでの読み込みをしていると問題が起きる場合に回避できる可能性があります。

IMEの処理をV8.88より前の方式にする
Windows 10 19H1 (Insider Preview 18312) においてMicrosoft IMEで日本語入力するとき、入力済みで変換して未確定の状態から、続けて次の入力すると、直前の入力済みの文字列が消える問題があり、V8.88β11でその対策をしています。
このオプションをONにすると、その対策をせず、従来通りの処理になります。
(このオプションは将来無くなる可能性があります)

タブやヒストリのアイコンはユーザーごとの関連付けを優先
Windowsの関連付けの仕組みは2種類あって、すべてのユーザーへの関連付けと、ユーザーごとの関連付けがあります。
タブモードのタブや、ファイルヒストリに表示されるアイコンは、関連付けのアイコンを使用しますが、通常はすべてのユーザーに共通の関連付けのアイコンを使用します。
エクスプローラ等で表示されるアイコンとは違う場合があります。
[その他]→[動作環境]→[関連付け]で関連付けされるものは、すべてのユーザーへの関連付け可能な拡張子の登録で、ここでのアイコン変更は、タブやヒストリにも適用されます。

このオプション(「タブやヒストリのアイコンはユーザーごとの関連付けを優先」)をONにすると、ユーザーごとの関連付けのアイコンを使用します。
ユーザーごとの関連付けアイコンを使用する場合は、エクスプローラ等で表示されるアイコンと同じになります。
[その他]→[動作環境]→[関連付け]で指定するアイコンにはならないことがあります。

メニューバー右端の描画乱れ対策
メニューバー右端のカーソル情報表示の背景を単色にします。V8.00以降では通常、Windows Vista以降ではAeroの背景を使いますが、ONにするとV7.xx以下と同様に単色になります。
XP以下またはAeroではないときはこの設定は意味がありません。
メニューバーが独自描画のときも、この設定の効果はありません。

ウィンドウ配置をファイルごとに覚えるときの対策
[その他]→[動作環境]→[ウィンドウ]→[配置]→[ファイルごとに覚える]のとき、アウトライン解析の枠の表示のON/OFFや行番号表示でウィンドウサイズが変わっても、それらを除いたサイズで記憶したり復元したりします。

従来の終了処理(再起動が必要)
終了処理の方式を変更します。バグ調査用です。


旧バージョンとの互換性
従来のコマンド一覧メニュー
[その他]→[コマンド一覧...]を従来のメニュー形式にします。

強調表示のファイル名を表示する
[ファイルタイプ別の設定]→[デザイン]→[強調表示]に、最後に読み込み/保存した強調表示ファイル名を表示します。
V5.xxまでは表示されていましたが、V6.00から表示しないように変更になりました。
これをチェックしておくと、復活させることができます。

表示メニューのファイルタイプ別の設定関係のコマンドは保存しない
[表示]メニューにある、「アウトライン解析の枠」「見出しバー」「折りたたみ用の余白」「行番号」「ルーラー」は、
V6.xxまでは変更しても保存されませんでしたが、V7.00から保存されるように変更になりました。
これをチェックしておくと、従来通り保存しないようにすることができます。
その後追加された「個別ブラウザ枠」も同様です。

ウィンドウ分割をV7.xx以下の方式にする
V8.00から「ウィンドウ分割上下」の方式が新しくなり、ルーラーやスクロールバーも含めて分割する方式になりました。
これをONにすると、「ウィンドウ分割上下」をV7.xx以下の「ウィンドウ分割」と同じ方式に戻すことができます。

タブモードをV7.xx以下の方式にする
V8.00からタブモードの方式が新しくなり、子ウィンドウを切り替える方式になりました。
これをONにすると、V7.xx以下の古い方式に戻すことができます。
タブモードの詳細の「互換性」にも同じ設定があります。

タブごとのサムネイルを表示しない
タブモードがV8.00以降の新タブモードとき、Windows7のタスクバー上にマウスを置いたときタブごとのサムネイル(縮小画像)を表示するようになります。
このオプションをONにすると、従来通りウィンドウごとのサムネイルになります。
タブモードの詳細の「互換性」にも同じ設定があります。

マクロで問題のある文法の警告を出さない
V8.30より前のバージョンではC言語などの一般的な優先順位とは違うという問題があり、それが変更になりました。(参照
V8.66より前のバージョンでは連続するキーワードや変数を書いてもエラーにならない問題が警告されるようになりました。(参照
V8.66以降で文字列中の意味の無いエスケープが警告されるようになりました。(参照

古いマクロを使う場合動作が変わってしまう場合があるため、そういうマクロを実行しようとした場合は警告を出します。
このオプションをONにすると警告を出さないようになります。

JavaScriptでhidemaruversionの記述を推奨するメッセージを表示しない
参照:JavaScriptでhidemaruversionの記述を推奨するメッセージ

常駐秀丸エディタのスタートアップのショートカットを旧方式にする
ストアアプリ版
ストアアプリ版ではスタートアップにショートカットは作成されません。このオプションの影響はありません。
V8.50からスタートアップにある常駐秀丸エディタ用のショートカットは、Hidemaru.exeではなくHmResident.exeというプログラムに変更になりました。
このオプションをONにすると、従来通りHidemaru.exeを使ったショートカットを作るようになります。
ショートカット名は新旧どちらも「秀丸.lnk」です。
アイコンは、HmResident.exeの場合は常駐風のアイコンになります。旧方式の場合は本体と同じ「秀」の字のアイコンです。
HmResident.exeは、小さなプログラムで、そのまますぐにHidemaru.exeを常駐用に起動します。
旧方式のショートカットは、Hidemaru.exeに対してのショートカットですが、起動時の大きさが「最小化」として設定されています。
旧方式のショートカットの場合、スタートアップによって最初に起動すると、タスクバーにピン留めするときに常駐用のショートカットが登録されてしまうことがあります。
旧方式のショートカットの場合、スタートアップよりも先に手動で秀丸エディタを起動すると、後からスタートアップが起動して二重に起動されてしまうことがあります。

grepの処理を従来通りにする
V8.52からgrepの処理をHmGrepSub.dllという別のDLLで処理して高速化しました。
このオプションをONにすると、HmGrepSub.dllを使わずに従来と同じ方法でgrepを処理します。

このオプションがOFFの場合、grepは高速処理になります。
さらに「高速grepの最大スレッド数」で同時処理するスレッドの数を指定できます。もし同時処理することに起因する問題がある場合、このスレッド数を「1」に指定しておくと、高速処理はしつつ、問題を回避できる状態になる可能性があります。

独自キャレット
キャレット(文字カーソルの位置の点滅表示)を秀丸エディタ独自のものを使うかどうかを決めます。
「自動」の場合は、設定によって最適なものが選ばれます。V8.00からの新しいタブモード有効時、スペルチェック有効時、キャレット(IME ON時)の色指定時に、自動的に独自キャレットになります。
「常に有効」にすると、設定に関わらず、独自キャレットを使います。
「常に無効」にすると、設定に関わらず、常にWindows標準のものを使います。IMEの状態によってWindows標準のキャレットの色を変えたり点滅速度を変えるような常駐系のアプリで問題がある場合、このオプションで回避することができますが、新しいタブモードとスペルチェックでは描画が乱れる場合があります。キャレット(IME ON時)の色は働きません

カレントフォルダ移動
秀丸エディタが開いているファイルのあるフォルダを、カレントフォルダにするかどうかの振る舞いを指定します。
ここで言うカレントフォルダとは、hidemaru.exeのプロセスのカレントフォルダで、コマンドプロンプトのカレントフォルダ(カレントディレクトリ)と同じ位置づけのものです。

自動
V9.00以降では、移動しないモードと同じです。(V8.xx以下では、基本が移動するモードで、状況に応じてモードを切り替えていました)

移動する(従来通り)
常にカレントフォルダを移動するモードとして動作します。
カレントフォルダを移動できない場合はファイルを開くことに失敗します。(V8.60未満の動作と同じ)

移動しない
常にカレントフォルダを移動しないモードとして動作します。
カレントフォルダを移動しなくても、ファイルのパスや、新規作成状態のパスは覚えているので、表面上の操作は同じように使うことができます。

ファイルマネージャ枠/ブックマーク等の排他制御は従来通りにする
ファイルマネージャ枠からファイルを開くときゃ、ブックマークメニューからファイルを開くときは、排他制御が常に「同じファイルを2つ開くことを禁止する」相当になっています。
([その他]→[動作環境]→[ファイル]→[排他制御」の設定)
このオプションをONにすると、ファイルマネージャ枠やブックマークメニューから開くときも、排他制御は動作環境に従います。

非タブモードで「ファイルを閉じる」をしたとき常に無題の設定にする
「ファイルを閉じる」コマンド(標準でCtrl+F4)は、非タブモードではファイルタイプ別の設定がそのまま残るようになっています。例えば、新規作成状態で白背景だけど、現在の状態が黒背景で「ファイルを閉じる」をした場合は、そのまま黒背景が維持されます。
タブモードでは、ファイルタイプ別の設定は新規作成状態と同じようにリセットされます。
このオプションをONにすると、非タブモードであっても、タブモードと同様に、ファイルタイプ別の設定が新規作成状態にリセットされるようになります。

検索ダイアログ表示中に編集可能にしない
V8.89より検索ダイアログ表示中に、本体をクリックして、本文の編集が可能になっていますが、このオプションをONにすると、従来通りになります。
本体はクリック可能でも、編集はできないようになります。

強調表示のキャッシュを使わない
V8.92以降では強調表示で正規表現を使っているときなど、調べるのは最初だけで、2回目からはキャッシュを使用しますが、このオプションをONにすると、キャッシュを使わず、V8.91以前のようにその都度毎回強調表示を調べます。

ファイル名を小文字で表示
これをONにしておくと、ファイル名は全て小文字で表示されます。

Visual Style表示しない
Windows XP/Vista以降を使っていて、Visual Style(視覚スタイル)を適用するかどうかを決めます。
ONにすると、ツールバー,スクロールバー,ファンクションキー表示にVisual Styleが適用されないようになります。
ただし、現在のバージョン(これを書いている時点でV9.20)ではダークモードを適用しているときなど、強制的にVisual Styleとなったりするので、ONにしても意味が無いケースが多いです。


デバッグ
dump.txtをdumpYYYYMMDDHHMMSS.txtという感じの日付と時刻付きのファイル名にする
秀丸エディタは、もし何らかの原因で異常終了してしまった場合に、その原因を追究するためにエラーの情報をdump.txtというファイルに出力します。
これをサイトー企画に送っていただくことにより、問題の原因を突き止めることができます。

dump.txtにはプログラム関する情報が含まれているだけで基本的に個人情報は含まれていません。
ただし、もし「C:\Users\(ユーザー名)\xxxx.dll」のようなユーザーのパスにプログラムが存在するとしたらユーザー名は分かるかもしれないです。
dump.txtはテキストファイルなので開いてみて確認することができます。もしそういうパスがあったらユーザー名が分からないように消してもらってもかまわないです。

もしdump.txtが連続して出力されてしまうような状況がある場合、dump.txtは上書きされるので原因がわからなくなってしまいます。
そんなとき、このオプションをONにしておくと日付と時刻付きでファイルを出力するので、上書きされることなく出力されるようになります。



ハングアップチェッカーを起動
秀丸エディタ ハングアップチェッカー」を起動します。

デバッグモード
デバッグモードのオプションをONにすると、秀丸エディタでのバグの調査が必要な処理について、デバッグログ用のファイルに詳細な情報を出力するようになります。このログは秀丸エディタの作者の方で調べる用になっています。
ログを開く」ボタンを押すと、生成されたログファイルを開きます。ログファイルは、普通は「マイドキュメント」のフォルダに「HidemaruDebugLog.txt」のファイル名で作成されます。
HidemaruDebugLog.txtファイルは、サイズが10メガバイト以上になると自動的に「HidemaruDebugLog.bak」ファイルにバックアップされて、またゼロから作成されなおします。