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高度な編集2(Ver9.35対応版)
目次動作環境編集− 高度な編集2
ここの設定は、上級者向け設定をONにすると設定できます。
カーソルの動作
行番号クリックの行選択時のカーソル位置は範囲選択の末尾
 行番号をクリックまたはドラッグした場合には行選択を行いますが、ドラッグせずに1行だけの行選択をする場合、カーソル位置は範囲選択の先頭にあります。
 このオプションをONにすると、1行だけの行選択であればカーソル位置は範囲選択の末尾(次行の行頭)になります。

 行番号をドラッグして2行以上選択しようとするときは、このオプションは影響ありません。
 上方向にドラッグするとカーソル位置は先頭、下方向にドラッグするとカーソル位置は末尾になります。

「行末<->次の行の先頭」移動の禁止
 カーソルの左右方向の移動によって、次の行または前の行へ移動することを禁止するかどうかを指定します。

先頭行の↑キーは行頭、最終行の↓キーは行末に移動
 ファイルの先頭行で上矢印キーを押しても通常は移動しませんが、このオプションをONにすると、ファイル先頭の位置に移動するようになります。
 最終行(EOFの行)で下矢印キーを押しても通常は移動しませんが、このオプションをONにすると、EOFの位置に移動するようになります。

左右キーは必ず範囲選択の先頭/末尾
 範囲選択時の左右キーは、範囲選択が複数行かどうかによって違っています。一行内の選択の場合、範囲選択の先頭または末尾にカーソル移動して、範囲選択を解除します。
 複数行の選択の場合、カーソル位置はそのままに範囲選択を解除して、カーソル左右移動します。
 V8.13(V8.20β6相当)のときに仕様変更があって、折り返しをまたいだ単語を選択しているような場合は同一行とみなすような、ちょっとややこしい判定になっています。

 このオプションをONにすると、範囲選択が複数行かどうかに関わらず、左キーで範囲選択の先頭、右キーでは選択の末尾にカーソル移動するようになります。
 マクロのleft;やright;は、通常このオプションがOFF相当で動作するので、マクロでもON相当にするには、setcompatiblemodeで0x10000000を指定してください。

行番号部分のクリックで行選択
 行番号表示の部分のクリックで、行選択をします。通常ONですが、行頭にカーソル移動だけをしたい場合、OFFにすることで移動しやすくなります。

タブ文字の上にカーソル移動した時
 タブ文字の上にカーソル移動したときの処理方法を指定します。秀丸エディタではカーソルを上下方向に移動する場合に桁位置は常に同じ位置になるようにするのですが、タブの上ではどのようにするかで4種類が指定できます。

 「貫通する」の場合は、カーソル左右キーでタブ文字の右の何もない空間に半角一文字分の幅で移動できるようになります。
 タブ文字の右の空間ではBackSpaceはカーソルが移動するだけで、Deleteは削除できないようになります。


ドラッグ&ドロップ編集
 ドラッグアンドドロップ編集をONにすると、範囲選択した文字列をマウスでドラッグして別の所にドロップすることで、選択した文字列を移動することが出来ます。Ctrlキーを押さえながらドロップした場合は範囲選択した文字列のコピーの動作となります。
 ここのオプションと、さらに「動作環境 - 表示/操作 - カーソル操作」の「右ボタンのキー割り当てはボタンアップ時に行う」のオプションをONにした場合には、マウス右ボタンを使って文字列をドラッグアンドドロップすることも出来ます。その場合はドロップしたタイミングで移動/コピーのどちらかを選択するメニューが出てきます。
 ドラッグアンドドロップしている最中にキャンセルしたい場合は、ドラッグ中にEscキーを押してください。
 ここのオプションをONしておくと、他のウィンドウとの間でも文字列データのドラッグアンドドロップが出来ることが多くなります(対応しているアプリとの間なら)。他のウィンドウとの間で文字列をドラッグアンドドロップする場合は、普通にドロップすればコピーの動作となり、Shiftキーを押さえながらだと移動の動作となります。

選択した文字をドラッグ&ドロップしたとき範囲選択を解除する
 選択した文字をドラッグ&ドロップしたとき、範囲選択を解除するかどうかを決めます。


結合文字
結合文字を1つの文字として扱う
 結合文字とは、Unicodeの文字で、直前の文字と重ね合わせて使うことができるように定義された文字のことです。
 日本語においては、濁点や半濁点の特殊な文字があり、秀丸エディタはこのオプションをONにすると濁点と半濁点に対応できます。
 例えば、「か」「゛」と並んでいて濁点の文字が結合文字だった場合、オプションOFFでは「か゛」のまま2文字として表示され、オプションONでは「が」という1文字として表示されます。

 固定ピッチフォントの場合、必ずマス目状に収まるようになっているため、幅の広い文字は収まらない場合があります。
 幅の広い文字も扱う場合は、[その他]→[ファイルタイプ別の設定]→[フォント]で、プロポーショナルフォントを使ってください。
 (または、固定ピッチフォントでも「プロポーショナルフォント扱い」をONにすることで可能)

文字コードの例:
 通常の濁点(゛) Shift-JIS 0x814A / Unicode U+309B
 通常の半濁点(゜) Shift-JIS 0x814B / Unicode U+309C
 結合文字として使える濁点 Unicode U+3099
 結合文字として使える半濁点 Unicode U+309A

 結合文字を正しく表示させるためには、結合文字に対応したフォントが必要です。
 Windows XPに付属の「MS ゴシック」などは対応していません。

 「詳細...」ボタンより、IVS(異体字セレクタ)を使った文字があるときの挙動を指定できます。

タイ語についての制限事項:
 タイ語の場合、ここのオプションをONにすると、結合によって文字の幅が広くなることがあり、固定ピッチフォントの場合、文字幅が広くなっても実際の表示上の幅が固定のために、広くなった結合文字の右側が欠けてしまうことがあります。
 なので、そういう文字を扱う場合はプロポーショナルフォント(メイリオなど)を使ってください。
 例えば「U+0E33」の文字が結合すると、そういう状態が起こります。

カラー絵文字の注意事項/制限事項:
 カラー絵文字を表示させるためには、文字の描画の設定で「カラー絵文字」をONにする必要があります。
 カラー絵文字と「結合文字を1つの文字として扱う」を両方ONにして、カラー絵文字の結合文字も扱えるようになります。
 半角数字などを四角で囲うカラー絵文字(keycapと呼ばれる)はサポートしていません。
 結合される側の文字が半角文字だったのが、結合すると全角文字になるため対応が困難で、具体的には以下の文字の組み合わせがあります。
 「#」の直後の U+FE0F U+20E3
 「*」の直後の U+FE0F U+20E3
 「0〜9」の直後の U+FE0F U+20E3
 家族絵文字で子供の数が幾つも繋がるケースでは無限にはできず、10人/49文字程度の制限があります。