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強調表示文字列(複数行)のプロパティ(Ver9.34対応版)
目次ファイルタイプ別の設定デザイン複数行コメント(ユーザー定義)− 強調表示文字列(複数行)のプロパティ
開始文字列・終了文字列
 複数行の場合、開始文字列がヒットしてから、それより後に終了文字列がヒットする位置までを強調表示します。
 単一の文字列の場合、開始文字列だけを使います。
 「正規表現」では、\nを含んだ複数行の指定はできません。(ただし行末の\nだけは判断可能です)
 半角文字数換算で249文字までの上限があります。
 Unicode独自の文字は、ファイルタイプ別の設定上では入力できません。
 「メニュー(E)>>」から「hilightファイル直接指定モード(複数行の強調)」を選んでいる場合は、hilightファイルをUTF-16で記述することが可能です。
 前方一致/前方不一致に制限があります。(強調表示の前方一致/前方不一致の制限解除
 参照: 正規表現

エスケープ文字
 文字列の強調表示を定義するときに、エスケープ文字として使用する文字を指定します。
 例えば、開始文字列「"」,終了文字列「"」,エスケープ文字「\」としておくと、\の直後の1文字は無視して、以下のような感じになります。

a = "string"; b = "string\""; c = "string\\";


表示方法
 強調表示する色を指定します。
 文字列,コメント,#ifdef等の無効部分を指定すると、対応する括弧にヒットしなくなったりします。

オプション
複数行
 通常の指定です。開始文字列から終了文字列までを、複数行に渡って強調表示します。

a = "string";
b = "str
ing";


単一行(行末まで)
 単一行コメントを定義する場合などに指定します。開始文字列から行末までを強調表示します。
 終了文字列は意味を持ちません。

開始文字列 「//」

a = b; //comment
c = d; //comment


単一の文字列
 開始文字列で指定する文字列だけを強調表示します。
 [デザイン]→[強調表示]とは違い、コメント,文字列の色などを指定できます。
 複数行の定義と同様に、重複して適用されることはなく、テキストの先頭から末尾に向かって順に処理されます。
 同じ位置に別の定義がヒットする場合、一覧の上にあるほうが優先されます。
 入れ子はできません。

次の行から色付け
 Perlのヒアドキュメントに似たような感じで強調表示します。
 「開始文字列のタグを終了文字列でも使う」の設定と組み合わせると使い方が広がります。

開始文字列 「<<([A-Za-z]+)」 (正規表現)
終了文字列 「^\1」      (正規表現)
オプション 「次の行から色付け,開始文字列のタグを終了文字列でも使う」

print <<EOM;
document
document
EOM


開始文字列のタグを終了文字列でも使う
 正規表現を指定している場合、開始文字列のタグを終了文字列でも使えるようにします。
 開始文字列と終了文字列が対応して変化するようなものを定義できます。

開始文字列 「(["'])」 (正規表現)
終了文字列 「\1」   (正規表現)

a = "str'ing";
b = 'str"ing';


終了文字列2回ヒット
 終了文字列が2回ヒットしてようやく終了とみなします。

開始文字列 「/」
終了文字列 「/」

$a =~ s/str/ing/g;


HTMLのカラー表示
 強調する範囲をHTMLのカラー表示にします。
 HTMLのタグ以外の通常の文字にあたる部分は、「表示方法」で指定する色になります。
 「表示方法」で「コメント」以上の優先順位の高いものを指定していると、優先順の高い色が優先されてHTMLのカラー表示は意味が無くなってしまうので注意してください。(ただし透明色を使う場合は有効に使うこともできます)
 このオプションがOFFの場合は、開始文字列の次の文字から終了文字列を判断しますが、ONの場合は、開始文字列からHTMLの処理が始まり、同じ場所から終了文字列の判断も始まります。

print <<EOM;
<body>
<b>document</b>
</body>
EOM

print '<body><b>document</b></body>';


子を含むのを許可
 開始文字列〜終了文字列の範囲の中で、他の定義を有効にします。
 他の定義は、「子になるのを許可」として定義されている必要があります。
 入れ子状態では透明色は反映されません。
 入れ子できるのは8段階までです。

子になるのを許可
 他の定義でカラー表示されている中でも有効になります。
 他の定義は、「子を含むのを許可」として定義されている必要があります。
 入れ子状態では透明色は反映されません。
 入れ子できるのは8段階までです。

自身の入れ子を許可
 開始文字列〜終了文字列の範囲の中で、さらに自分自身の開始文字列〜終了文字列を入れることができるようにします。
 表示方法は、指定した2色を交互に使います。
 同じ種類の表示方法(強調表示どうし、行の強調表示どうし、特に強調表示どうし)の場合、順番に色を使います。
 例えば表示方法は「強調表示1」、自身に入れ子にする表示方法は「強調表示5」の場合、強調表示1,2,3,4,5という5色を順番に使います。
 入れ子状態では透明色は反映されません。
 入れ子できるのは8段階までです。