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フォント(Ver9.34対応版)
目次ファイルタイプ別の設定− フォント
フォント,サイズ
秀丸エディタで使用するフォントとサイズを指定します。サイズの単位はポイントです。
サイズは、リストの中に出てこないサイズを指定することもできますが、フォントによっては指定のサイズにならないことがあります。例えば、SYSTEMやFixedSysといったフォントはリストに出てくるサイズにしか変化してくれませんが、MS 明朝やMS ゴシックは自由なサイズが指定できます。

固定幅フォント(フォント一覧の前半)
フォントの一覧の前半は、固定幅です。
固定幅のフォントは必ずマス目状に収まるように配置されます。
たとえば、MS ゴシックを選んだ場合、"i"の幅と"W"の幅は同じになります。
全角文字は、必ず半角文字の2倍の幅になるように調整されます。
ただし、フォントに含まれない文字が別のプロポーショナルフォントに置き換えられている場合は、マス目状の配置からはみ出る場合があります。
その場合は、プロポーショナルフォントを選ぶか、固定幅フォントのままでも「プロポーショナルフォント扱い」をONにするといいです。

プロポーショナルフォント(フォント一覧の後半)
フォントの一覧の後半の(プロポーショナル)以降は、プロポーショナルフォントです。
プロポーショナルフォントとは、一文字一文字の幅が違うフォントのことです。
たとえば、MS Pゴシックを選んだ場合、"i"の幅と"W"の幅は全然違って見えます。
プロポーショナルフォントを選ぶと見やすくなりますが、文字の幅が揃わないため、プログラムのソースを編集する場合など不都合がいろいろあります。

フォントサイズはステータスバーのフォントサイズや、Ctrl+ホイールアップ/Ctrl+ホイールダウンの標準の割り当てのフォント大/フォント小で変更する方法もあります。

多言語の注意
標準の状態では、同じファイルタイプであっても、エンコードの種類によって別々のフォントが指定されます。([ファイルタイプ別の設定]→[フォント]-[多言語])
エンコードの種類別に設定しないようにするには、多言語の設定で「すべての言語で同じフォントを使用する」をONにするといいです。

太さ
太さを指定すると、フォントそのものの太さが変わります。
「自動」の場合は、そのフォントが持つ標準の太さになります。
一般的には400が普通の太さで、700が太字ですが、フォントによっては違うことがあります。

太字(重ね書き)
これをONにすると秀丸エディタの画面内の文字がすべて太くなります。
太字は、本物の太字フォントは使われておらず、通常幅のフォントを、1ピクセルずらして描画する方法になります。

追加のフォント
(旧設定名:第2フォント)(旧設定名:ASCII以外のフォント)

特定の文字を別のフォントにします。
「>>」ボタンから第2フォント以降を選んで、フォントと文字コード範囲を変更できます。
「追加と削除...」で第2フォント以降の複数のフォントを追加できます。
第5フォントまでが上限です。

第1フォントは、通常のフォント指定ですが、標準の状態ではエンコードの種類によって別々なるので、例えば新規作成してからUnicode(UTF-16)で保存するとフォントが変わって見えることがあります。
[ファイルタイプ別の設定]→[フォント]→[多言語]の設定で「すべての言語で同じフォントを使用する」も設定されることをお勧めします。

第1フォントが固定幅フォントの場合、追加のフォントがプロポーショナルフォントであってもマス目状に配置されます。
マス目状の配置を避けるには、第1フォントをプロポーショナルフォントにするか、固定幅フォントであっても「プロポーショナルフォント扱い」をONにするといいです。

追加のフォントのプロパティ
サイズ/位置を調整
OFFの場合、サイズと位置は自動調整されます。
自動調整は、第1フォントのレディング(上部アクセント記号などの表示や上下の余白)を除いたフォントサイズに合うように調整されます。
第1フォントがレディングが無い(か狭い)フォントで、追加のフォントがレディングがある(か広い)場合、全体が収まらない可能性があります。

ONの場合、サイズと位置を手動調整します。
各値が0の場合は、第1フォントの高さ(レディング含む)に、追加のフォントの高さ(レディング含む)が全て収まるように調整されます。
第1フォントがレディングが無い(か狭い)フォントで、追加のフォントがレディングがある(か広い)場合、小さくなる場合があります。
それを基準に数値で指定して調整できます。

文字コード範囲を指定
OFFの場合、第1フォントにグリフが無い文字の場合に、第2フォントを自動的に適用します。
第1フォントにも第2フォントにもグリフが無い文字の場合に、第3フォントを自動的に適用します。
このように、優先順位が高いフォントにグリフが無い文字に自動的に適用されます。
文字コード範囲指定なしは、いわゆるフォールバックフォントのように働きます。

ONの場合、指定した文字コードの範囲のみ適用します。
「ASCII以外全て」の場合は、文字コードU+0080以上の文字で適用します。
「指定の文字コード範囲のみ」「指定の文字コード範囲を除く」は、文字コードの範囲を明示的に指定します。
文字コードの範囲の指定方法は、例えば「U+1234」というように書くと、Unicodeの16進数で1234の文字コード1つを指定します。
「U+1000-U+2000」といったようにハイフン(マイナス)記号でつなげて書くとU+1000からU+2000の範囲の指定になります。
範囲は改行して複数指定できます。
「文字コード範囲」の右隣の入力欄に例えば「あ」と文字を入力してから「この文字を追加」を押すと、「U+3042」といった書き方で設定されます。
追加したり削除したりすると、例えば「U+3041-U+304A」といった適切な形に自動的に変換してまとめられます。

結合文字のフォントが分離してしまう場合は、結合しなくなってしまう場合があるので注意が必要です。


プロポーショナルフォント扱い
これをONにすると固定幅のフォント(固定ピッチフォント/等幅フォント)であっても、プロポーショナルフォントと同じように、フォント情報が持つ一文字一文字の幅を使うようになります。
プロポーショナルフォントが選ばれている場合は、このオプションはONでもOFFでも関係ありません。

このオプションがOFFであっても、タブストップの設定(タブ幅の設定)がTSVモード/CSVモード/自由配置モードの場合は、常にプロポーショナルフォント扱いになります。