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クリップボード系コマンド(Ver9.35対応版)
目次コマンド− クリップボード系コマンド
 クリップボード系のコマンドは標準的なWindowsアプリのコマンドのほかに、いくつかの便利なコマンドが追加されています。
選択開始
 範囲選択を一般的なDOSのエディタのようにする場合に使います。このコマンドを実行すると、Shiftキーを押さえない状態でカーソル移動しても範囲選択されたままカーソルが移動します。
 解除するにはEscキーを押してください。

BOX選択開始
 BOXでの範囲選択を開始します。BOX、つまり四角く範囲選択するには、まずこのコマンドを実行してからカーソルを移動してください。
 範囲選択したあとで「切り抜き」や「コピー」ができます。切り抜いた内容を貼り付けすると自動的にBOX貼り付けになります。
 参照:BOX範囲選択

BOX選択開始(複数選択化)
 BOX形状での範囲選択ですが、1つ1つがばらばらの複数の選択として振舞うようにします。
 参照:[動作環境]-[編集]-[複数選択]

行選択開始
 「選択開始」コマンドの行選択版です。
 解除するにはEscキーを押してください。

すべてを選択
 すべてのテキストを選択します。
 ファイルの末尾からファイルの先頭に向かって範囲選択した場合と同じ扱いになり、カーソル位置はファイルの先頭になります。
 [動作環境]→[表示/操作]の「スクロールしてもカーソル位置は固定」がONの場合は、スクロール位置をそのままにしてカーソルだけがファイルの先頭になります。

コピー
 選択した範囲をクリップボードにコピーします。範囲選択してない状態では実行できません。
 一般的なWindowsアプリと同様に、標準のキー割り当てでは、Ctrl+Insでこのコマンドが実行されます。

引用付きコピー
 行頭に引用記号をつけてクリップボードにコピーします。引用記号は[動作環境]-[編集]で指定します。一般的には「>」です。
 引用記号はメールの返信などで使われることがあります。

貼り付け
 クリップボードの内容を現在のカーソル位置に挿入します。Shift+Insでもこのコマンドを実行できます。
 貼り付けたあとのカーソル位置は[動作環境]-[編集]で指定することができます。

引用付き貼り付け
 クリップボードの内容に引用記号を付けて貼り付けします。

貼り付け+履歴戻し
 貼り付けを実行してからクリップボード履歴をひとつ前に戻します。このコマンドは、「コピー」または「切り抜き」コマンドを連続して実行することとセットで利用することを想定しています。
 例えば、あるファイルの中から必要とする各部分だけを別のファイルに移動させたい場合に、まず「切り抜き」コマンドを連続実行して最初に全部切り抜いてしまい、あとで「貼り付け+履歴戻し」コマンドを連続実行すればまとめて移動することができます。
 [動作環境]-[編集]の「貼り付け後のカーソル位置」が「先頭のまま」の場合は、連続実行することでコピーした順番通りになります。「最後に移動」の場合は、連続実行すると順番が逆になるので注意が必要です。
 実行後は、クリップボードの内容は、貼り付けた内容と同じになっています。クリップボード履歴の先頭にある内容とクリップボードの内容が食い違うことになるので注意してください。

 この方法はクリップボードを使いますが、クリップボードを使わない類似の方法として、削除してから削除内容復元コマンドを使う方法もあります。

貼り付け+履歴戻し2
 「貼り付け+履歴戻し」コマンドとほぼ同じですが、カーソル位置は「先頭のまま」で固定になります。

クリップボード履歴
 クリップボードの履歴を表示します。このコマンドは、動作環境であらかじめ「秀丸エディタの常駐」と「クリップボードの履歴を取る」がONになってないと使えません。([動作環境]-[常駐機能])
 クリップボード履歴

BOX貼り付け
 あらかじめBOX範囲選択で選択して切り抜きまたはコピーされた文字列を貼り付けるコマンドです。いちおうBOX範囲選択で選択してコピーした文字列は、普通に貼り付けすればBOX貼り付けになるのでこのコマンドは特に必要ありません。

切り抜き
 選択した範囲を切り抜きます。切り抜いた内容はクリップボードに保存されます。標準のキー割り当てでは、Shift+Delでもこのコマンドを実行できます。

追加コピー
 普通のコピーコマンドは、現在のクリップボードの内容を置き換えてしまいますが、追加コピーコマンドは、現在の内容に追加するように動作します。
 複数の場所に散った文字列を一ヵ所にまとめたい場合などに便利です。
 元のクリップボードの内容がBOX選択してコピーしていた場合、BOX選択であったことの情報は消去されます。

追加切り抜き
 普通の切り抜きコマンドは、現在のクリップボードの内容を置き換えてしまいますが、追加切り抜きコマンドは、現在の内容に追加するように動作します。
 複数の場所に散った文字列を一ヵ所にまとめたい場合などに便利です。
 元のクリップボードの内容がBOX選択してコピーしていた場合、BOX選択であったことの情報は消去されます。

単語選択(全部)
 カーソル位置の単語を全部(先頭から最後までを)選択します。カーソルは単語の先頭に移動します。

行の選択
 カーソルの位置する所の物理行を範囲選択します。ここでいう行とは見た目上の1行分ではなく、直前の改行文字からその次の改行文字までの範囲を言います。行末の改行文字も含めて範囲選択します。

列の選択
 CSVモード/TSVモードのための機能です。
 通常、ルーラーにある列の表示部分をクリックすると列単位で縦に選択しますが、それと同じような選択をします。
 カーソル位置が含まれる列が選択されます。
 CSVモード/TSVモードでない場合はタブストップ単位の縦方向のBOX選択になります。

単語をコピー
 カーソルの位置する所の単語をクリップボードにコピーします。連続して実行するとクリップボードに単語を追加してコピーします。

単語を切り抜き
 カーソルの位置する所の単語をクリップボードにコピーして削除します。

行をコピー
 カーソルの位置する所の物理行をまとめてクリップボードにコピーします。
 ここでいう行とは見た目上の1行分ではなく、直前の改行文字からその次の改行文字までの範囲を言います。行末の改行文字も含めてコピーします。

行を切り抜き
 カーソルの位置する所の物理行をまとめてクリップボードにコピーして削除します。
 ここでいう行とは見た目上の1行分ではなく、直前の改行文字からその次の改行文字までの範囲を言います。行末の改行文字も含めてコピーします。

カーソルより後ろを切り抜き
 カーソル位置以降の改行またはEOFまでの内容をクリップボードにコピーして削除します。

強調行の範囲選択
 現在のカーソル位置の関数(CまたはC++言語で言う所の関数)を選択します。関数の先頭から次の関数の前までを選択するので、関数と関数の間にある文も含めて選択されます。
 1000行を超える関数は正しく選択されないことがあります。

...をコピー
 カーソル位置がURLの上にあるとき、このコマンドを実行すると、URL全体をコピーします。
 メールアドレスや、ファイル名と思わしき場所にあるときでも有効です。

折り返しに改行を入れてコピー
 折り返しに改行を入れてコピーします。

複数選択化
 範囲選択を、1行ずつばらばらにして複数選択の扱いにします。
 範囲選択で2行以上の選択の場合、2つ以上の複数選択にします。
 BOX選択で高さが2文字分以上の場合、2つ以上の複数選択にします。

範囲選択を反転
 範囲選択を反転して、範囲選択が無かったところを選択し、選択があったところを選択なしにします。

複数選択予約
 通常の範囲選択の部分を、あとで「複数選択予約を選択」で選択させるために予約します。
 予約された部分は、範囲選択の色と通常の色の中間色で色が付きます。
 予約しただけの段階では、コピーや削除の対象にはなりません。
 予約は複数個所で行うことができます。

複数選択予約を選択
 「複数選択予約」されていた箇所を、選択します。選択された箇所は、コピーや削除の対象になります。

複数選択予約を消去
 「複数選択予約」されている範囲の一部を消去し、予約を解除します。
 消去する対象は、通常の範囲選択の部分だけになります。

複数選択予約を全て消去
 「複数選択予約」されている範囲の全てを消去し、予約を解除します。