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IME(Ver9.35対応版)
目次動作環境編集− IME
ここの設定は、上級者向け設定をONにすると設定できます。
IME
かな漢字変換もやり直し可能にする
 この設定は[動作環境]→[編集]にある設定と同じです。

前後フィードバックを使う(利用可能な場合)
 IMEには、既に入力された文字から続けて日本語入力するときなど、文脈に合った変換をする機能があります。
 秀丸エディタもこの機能に対応します。
 ・MS-IMEのプロパティ「カーソル位置の前後の内容を参照して変換を行う」
 ・ATOKのプロパティ「カーソル位置前後の文章を参照して変換する」など

 基本的にこのオプションはONのままにしておき、機能のON/OFFはIME側で行うことをお勧めします。

例:
 夏は
 本は
 お湯は

上記のようにあらかじめ文章が入力されていたとします。
後からそれぞれの行末に「あつい」と入力して変換すると、IMEによって適切な漢字に変換されます。

 夏は暑い
 本は
 お湯は
     夏は
 本は厚い
 お湯は
     夏は
 本は
 お湯は熱い

入力モード
 「通常のインライン入力」は、未確定の状態の文字列を重ね合わせるようにして表示します。
  例:
  (入力前) 今日は晴れです。明日は雨です。
  (入力中) 今日はくもひとつないは雨です。
  (変換中) 今日は雲一つ無い明日は雨です。
  (確定後) 今日は雲一つ無い晴れです。明日は雨です。

 「トゥルーインライン入力」は、未確定の状態の文字列を即座に反映させます。
 (挿入モードのときのみ。上書きモードのときは通常のインライン入力と同じになります。)
  例:
  (入力前) 今日は晴れです。明日は雨です。
  (入力中) 今日はくもひとつない晴れです。明日は雨です。
  (変換中) 今日は雲一つ無い晴れです。明日は雨です。
  (確定後) 今日は雲一つ無い晴れです。明日は雨です。

 「何もしない(システムライン入力)」は、未確定の状態の文字列を別のウィンドウに表示します。
 (どのような動作になるかはIMEによります)


トゥルーインライン入力でIME側の色情報取得
 トゥルーインライン入力のとき、IME側で設定されている変換中の文字の色の情報などを取得します。
 これがONになっていても、[その他]→[ファイルタイプ別の設定]→[デザイン]で「IME変換中の色」が指定されている場合が、そちらが優先されます。

 この設定が追加されたV8.73β2の時点において、Windows 10 のMicrosoft IMEで予測入力がONになっていると、色情報の取得のときにIME側が固まるという問題があるようです。
 V8.73β1以前ではこの設定は無く、常にON相当でしたが、V8.73β2ではデフォルトではOFF相当に変更になりました。
 この問題は、その後のWindowsの更新で修正され、ONにしても問題が無くなりました。

追記:
 Windows 10 Version 2004(20H1), 20H2では、予測入力のON/OFF、新しい/従来のバージョンのMicrosoft IMEに関わらず、常に異常終了するという問題があるようです。
 V8.92β21以降では、従来の設定は引き継がず、再びデフォルトのOFF状態となるように変更しました。
 V8.96β10では、ON状態のときに異常終了を検出した場合、次の起動で自動的にこのオプションがOFFになります。

 今後のWindowsの更新によって修正されれば、ONにしても問題が無くなる可能性があります。

トゥルーインライン入力で候補の位置追従
 トゥルーインライン入力のとき、変換候補の位置を指定しないようにします。
 入力中、変換中であっても、IMEの一般的な動作によって、結果的にカーソルの位置に候補が自動的に移動するようになります。
 設定名は追従としてありますが、秀丸エディタが追従させているわけではないので、IMEの動作によっては変わる可能性があります。
 縦書きのときにGoogle日本語入力の候補が覆いかぶさるときに効果があるようですが、バージョンによっては違う可能性もあるので、必要なければOFFにすることをお勧めします。

関連:
[ファイルタイプ別の設定]→[その他]
[動作環境]→[ファイル]→[ダイアログボックスを出す時にかな漢字変換をOFFにする]