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秀丸エディタ起動時のオプション(Ver9.41対応版)
目次− 秀丸エディタ起動時のオプション
ストアアプリ版
秀丸エディタ(ストアアプリ版)は、Hidemaru.exeに対して直接コマンドラインを指定して起動することはできません。
以下のスクリプト(拡張子.js)を使って、wscript.exeを経由して実行すると、あたかもコマンドラインでオプション指定して起動したかのように動作させることができます。
HidemaruStoreApp.js
strParams = "";
for( i = 0; i < WScript.Arguments.Count(); i ++ ) {
    strParams += " " + WScript.Arguments(i);
}
new ActiveXObject("Wscript.Shell").Run( "shell:AppsFolder\\2D424152.49393C1D633E4_ddj57jqgf9rdg!Hidemaruo.HidemaruAppx " + strParams );

使用例:
C:\Windows\System32\wscript.exe "C:\MyScriptFolder\HidemaruStoreApp.js"
C:\Windows\System32\wscript.exe "C:\MyScriptFolder\HidemaruStoreApp.js" C:\MyDocumentFolder\File.txt
C:\Windows\System32\wscript.exe "C:\MyScriptFolder\HidemaruStoreApp.js" /j100 C:\MyDocumentFolder\File.txt

以下はデスクトップ版の秀丸エディタと同じ説明です。



秀丸エディタ起動時に、Hidemaru.exeの後ろにオプションを指定すると、いろいろと秀丸エディタの動作を指示することができます。
オプションは/をつけて指定します。ファイル名も指定する場合はオプションの後ろに指定しないといけません。

/b
秀丸エディタを閲覧モードで起動します。

/bb
/bと同様に閲覧モードで開きます。[閲覧モード]コマンドによるモード変更はできないようになります。ファイルを閉じるとできるようになります。(V8.88以降)

/c拡張子名
通常は秀丸エディタをファイル名なしで起動すると新規作成の状態になります。
このとき、各種の設定は共通の設定が適用されます。
/cオプションは、それをほかのファイルの設定に切り替えます。
例えば、/c.txtと指定すると、拡張子がTXTのファイルの設定となって秀丸エディタが立ち上がります。
/cオプションとファイル名の両方を指定すると、/cの効果は[閉じて開く] [名前をつけて保存]などをするまで有効になります。(V3.19まではファイル名を指定すると/cの効果は無くなっていました)
/cと拡張子の間には空白が入っていてもかまいません。

/dフォルダ名
秀丸エディタ起動時の初期フォルダを指定します。

/g
秀丸エディタ起動と同時にgrepのダイアログボックスを表示します。

/gフラグ,検索するファイル,検索する文字列
秀丸エディタ起動と同時にgrepを実行します。
フラグは、以下のものを指定できます。
 有効無効
大文字/小文字の区別cC
単語の検索wW
正規表現rR
あいまい検索zZ
サブフォルダも検索uU
ファイル名一覧だけ作成oO
ファイル名をフルパスで出力fF
最小化状態で実行mM
検索するファイルは、ダブルクォーテーション(")でくくってください。
検索する文字列は、ダブルクォーテーションでくくる必要はありません。
この/gオプションと同時に、開くファイル名を指定してはいけません。
例:Hidemaru.exe /gcwrUo,"c:\New Folder\*.txt",検索文字

/sフラグ,検索する文字列
秀丸エディタ起動と同時に検索を実行します。
フラグは、以下のものを指定できます。
 有効無効
大文字/小文字の区別cC
単語の検索wW
正規表現rR
あいまい検索zZ
検索する文字列は、ダブルクォーテーション(")でくくってください。
ダブルクォーテーションそのものを記述するには2つ並べて「""」と書きます。
(「abc"def"xyz」を検索する場合は「/s,"abc""def""xyz"」)
この/sオプションと同時に、開くファイル名を指定しないと、あまり意味がないです。
例:Hidemaru.exe /sr,"[A-Z]+" c:\folder\filename.txt

/j行番号,桁番号 または/j行番号
ファイルを開いてから、指定された行にカーソルを移動します。ファイル名も必ず指定してください。
行番号は、動作環境での設定に関係なく、エディタ的な番号(改行文字だけを数えた番号)として計算されます。
桁番号を省略すると行の先頭に移動します。
行番号は1から数えます。
桁番号は1から数えます。

/jx行番号,桁番号
/jと似ていますが、桁番号をタブの幅を計算して解釈します。
行番号は1から数えます。
桁番号は1から数えます。

/jw行番号,桁番号
/jと似ていますが、桁番号をUnicode(UTF-16)の文字数で解釈します。
行番号は1から数えます。
桁番号は1から数えます。

/je
起動と同時にファイルの最後にカーソルを移動させます。

/k行番号
/jと同じですが、/jでは行番号の計算はエディタ的に行い、/kではワープロ的に計算します。つまり、/jでは改行だけをカウントして行番号を計算し、/kでは行の折り返しもカウントします。

/r
ファイルを書き換え禁止で開きます。ファイル名も必ず指定してください。

/rr
/rと同様に上書き禁止モードで開きます。[上書き禁止]コマンドによるモード変更はできないようになります。ファイルを閉じるとできるようになります。(V8.88以降)

/xマクロ名
秀丸エディタ起動と同時にマクロを実行します。/xの後ろにマクロのファイル名を指定してください。/xオプションと開くファイル名を両方指定すると、指定されたファイルを開いた後でマクロを実行します。
マクロが実行されるのは起動したhidemaru.exeについてのみです。ファイル名を同時に指定して、動作環境や/m3オプションで既に開いている秀丸にジャンプした場合は、マクロは実行されません。
/xと同時に/m3xオプションを使うと、ジャンプした先の秀丸エディタでもマクロを実行します。(V8.40以降)
マクロファイルのパスに空白を含む場合は、ダブルクォーテーション(")でくくってください。
/xと共に起動した場合、自動起動マクロは実行されません。

/x?マクロ名
マクロ実行中の場合、マクロの実行を無視します。同時に指定されている起動オプションやファイル名は有効です。(V8.73以降)
マクロ実行中でない場合は/xオプションと同じです。

/x*
マクロ実行中の場合、このオプションを付けて起動すると、マクロを強制的に終了させます。(V8.56以降) このオプションで起動されたhidemaru.exeは、何もウィンドウを出さずにすぐに終了します。

/(x,y,cx,cy)
起動時のウィンドウの位置とサイズを指定します。xとyが左上の位置で、cxとcyがサイズです。ドット単位で指定してください。
動作環境の[1行の文字数を越えたウィンドウを自動的に小さくする]が有効の場合、cxは行番号表示を除いたサイズを指定してください。

/e
秀丸エディタ起動と同時にデスクトップ復元を実行します。

/e:ファイル名
「/e」の直後に「:」(コロン)を付けて、さらにその後ろにファイル名を指定すると、指定されたファイルでデスクトップ復元を実行します。
つまり[デスクトップを開く...]コマンドでファイル名を指定したのと同じことをします。
ファイル名には[名前を付けてデスクトップを保存...]コマンドで作成した.hmdeskファイルをフルパスで指定してください。
ファイル名中に空白を含む場合は""で囲んで指定してください。

/en
動作環境で自動的にデスクトップ復元を行う設定になっていても、デスクトップ復元を行いません。

/p
印刷を実行します。印刷の設定は前回の設定そのままで勝手に印刷処理が開始されます。
ただし、秀丸パブリッシャーを使用している場合は、秀丸パブリッシャーの処理方法によります。/pの後に印刷テンプレートのファイル名を付けて渡すことができます。

/h
秀丸エディタのウィンドウを非表示にします。

/fs /fu /fub /fe /fj /fu7 /fu8 /fu8b /fcs /fct /fk /fa /fb /fu32 /fu32b /f数字 /fx数字
ファイル名を指定して開くファイルのエンコードの種類を指定します。
存在しないファイル名の指定で新規作成になる場合にも適用されます。
ファイル名を指定しない場合は適用されません。
/fsSHIFT-JIS
/fuUnicode(UTF-16)
/fubUnicode(UTF-16,Big-Endian)
/feEUC
/fjJIS
/fu7Unicode(UTF-7)
/fu8Unicode(UTF-8)
/fu8bUnicode(UTF-8)(BOMあり)(新規ファイル用)
/fcs簡体字中国語
/fct繁体字中国語
/fk韓国語
/fa欧文
/fu32UTF-32
/fu32bUTF-32(Big-Endian)
エンコードの種類ではないですが、/fb を指定すると、バイナリモードになります。

/fの後に数字を書くと、マクロのencodeキーワード(charsetキーワード)で表されるエンコードの種類で開きます。
例えば、/f16 とすると、キリル言語になります。
数字で指定する場合は、改行コードの指定もできます。数字に64(16進数で0x40)を足すとLFのみ、128(16進数で0x80)を足すとCRのみ、192(16進数で0xC0)を足すとCR+LFにすることができます。

/fxの後では16進数の数字にできます。(V9.23)
例えば0x46であれば/fx46と書きます。

それぞれのオプションに続いて-lf/-cr/-crlf/-bom/-nobomを書いて改行コード指定やBOMの有無指定ができます。(V9.23)
例えば/fu8-lfと書きます。

このオプションを指定しなければ、エンコードの種類を自動判別します。
[開く...]のダイアログでエンコードの種類を指定する場合は、エンコードの種類の指定を参照してください

/n
このオプションと同時にファイル名を指定して開いたファイルはファイルヒストリに加えないようにします。

/wb /ws
このオプションと同時にURLを指定して開いたときのモードを決めます。
/wbはWebブラウズモードで開き、/wsはソースで開きます。
何も指定が無い場合、動作環境に従います。
Hidemarnet Explorerがインストールされているときのみ有効です。

/i
タブモードのとき、タブを分離して起動します。

/z
自動的に常駐秀丸エディタを起動しないようにします。
他のオプションよりも先に書いておく必要があります。
例:Hidemaru.exe /z /xtest.mac

/m数値
秀丸エディタで同じファイルを開く場合の動作を一時的に指定するオプションです。(V8.00以降)
コマンドラインで同時に指定されたファイル名のみに影響があります。
/m0 動作環境に従う
/m1 開く方法を問い合わせする
/m2 上書き禁止で開く
/m3 同じファイルを2つ開くことを禁止する(既に開いているファイルにジャンプする)
/m3x マクロ実行のオプション(/x)を同時に指定しているとき、ジャンプした先の秀丸エディタでマクロを実行します。(V8.40以降)
/m4 ファイルを読み込みなおしする
/m5 強制的に開く
このオプションが無い場合は、[その他]→[動作環境]→[ファイル]→[排他制御]→[秀丸エディタで同じファイルを開く場合]の設定に従います。
例:Hidemaru.exe /m2 c:\folder\test.txt

/a
マクロに引数を渡すためのオプションです。(V8.00以降)
マクロでは、getarg関数を使って取得します。""でくくると空白を含んだ文字列も渡すことができます。
ダブルクォーテーションそのものを記述するには2つ並べて「""」と書きます。
(「"abc"def"xyz"」を指定する場合は「/a"abc""def""xyz"」)
例:Hidemaru.exe /xtest.mac /aparam1 /a"param 2"

/l位置,サイズ,フラグ
ファイルの読込み範囲を指定して、[ファイルの一部を開く...]相当の開き方で開きます。(V8.00以降)
/l に続いて3つの数字をカンマ区切りで書きます。
最初の数字が読み込み位置で、次の数字がサイズで、その次の数字はフラグです。
フラグは以下のような意味の値を足したものになります。

読込み範囲を指定しない 16
行単位に境界を揃えない 32
強調表示を無効にする  64
折り返しを最大にする  128
上書き禁止にする    256

例:Hidemaru.exe /l1234,5678,0 c:\folder\filename.txt

/vフラグ,ファイル名
設定内容の保存を行います。(V8.98以降)
秀丸エディタ本体は起動せず、保存だけをしてすぐにHidemaru.exeは終了します。
フラグは、以下の値を足したものです。または0xに続いて16進数で指定します。

動作環境やファイルタイプ別の設定など 1  0x01
各種ヒストリ             2  0x02
ブックマーク             4  0x04
マーク一覧              8  0x08
デスクトップ保存           16 0x10

ファイル名はダブルクォーテーションでくくって指定します。必ずフルパスで記述します。
例:Hidemaru.exe /v0x1f,"c:\folder\test.hmereg"

/stdio /stdio:utf8 /stdio:utf16 /stdio:sjis
Hidemaru.exe自身の標準入出力をエンコードの種類を指定して、マクロで処理可能にします。(V9.19以降)
/@privateと組み合わせて、完全に分離した単独の標準入出力プログラムを作ることも可能です。

(このオプションが無い場合、V9.19までは仕様に無い動作として、新規作成と同時に標準入力の内容を本文に貼り付けていまました。V9.20以降ではこの動作は廃止されています。)

/@private
プライベートモードで起動します。(V9.19以降)
プライベートモードの秀丸エディタは、既存の設定の影響は無く、マクロ実行の競合も無く、ウィンドウ切り替えも無く、完全に分離したEXEとして使うことができます。
例えば、/stdioや/xと組み合わせて、単独の標準入出力プログラムを作ることも可能です。
例えば、テキストのUIを持つ別アプリのように使うこともできます。

このオプションは全てのオプションより前の先頭に記述する必要があります。
プライベートモードは、通常モードで保存されている設定は読み込みません。
最小の設定に適した状態で起動します。
プライベートモード上で行われた設定は保存されません。
非表示状態(/hまたはhidemaru.runProcess)で、/xオプションと共にマクロを実行し、非表示のまま処理をするのに適した状態になります。
(マクロファイル用のフォルダ設定すら無いので、/xのマクロファイルは必ずフルパスで指定する必要があります)
1つのプロセスの1つのウィンドウだけになり、プライベートモードから新規作成の新しいウィンドウや、タブモード、常駐、ファイルマネージャ枠、アウトプット枠などを作ることはできないようになっています。
非表示状態でなければ、メニューバーなど幾つかの部品があります。
非表示状態からshowwindow 1;で表示する場合は、全ての部品はありません。
例:Hidemaru.exe /@private /x "C:\Users\USER\AppData\Roaming\Hidemaruo\Hidemaru\Macro\MYMACRO.mac"

/@quit-by-pid:プロセスID
指定したプロセスIDのプロセスの存在をチェックして、無くなったら自動的に終了します。(V9.25以降)
未保存の状態であっても終了します。
例:Hidemaru.exe /@quit-by-pid:1234