フィルター処理の優先順位(Ver7.30対応版)
 迷惑メールフィルターの各種の処理の優先順位は、以下のようになっています。(将来変更になるかもしれませんが)
1.不達メールについての処理
 不達メールであるかどうか判断し、仮に不達メールであれば、さらに「不達メール(Returned mail)を信頼できる差出人リストによって分類する」のオプションがONであるならその処理が行われます。 オプションがOFFの場合は、「unclear returned mail」と結論付けられつつ、「迷惑ワード」および「ウィルスと思わしき添付ファイル付きメールかどうか」のフィルター処理だけ実行されます。


2.信頼できる差出人かどうかの判定
 メールの差出人が信頼できる差出人かどうか調べ、信頼できる差出人の場合は「safe sender」という結論になります。
 信頼できる差出人かどうかは、メールのFrom:ヘッダの他に、Reply-To:またはResent-From:ヘッダも調査され、それらのヘッダの中に1つでも信頼できる差出人が入っていれば、そのメールはsafe senderと判定されます。

例外:
 信頼できる差出人として自分自身のメールアドレスが登録されている場合、そのメールアドレスは信頼できる差出人扱いとはなりません。


3.メールの差出人が自分自身かどうかの判定および自分自身の場合の処理
 メールの差出人(From:ヘッダ)が自分自身になっているかどうか調べます。もし差出人が自分自身の場合には、さらにそのメールの宛先(To:/Cc:ヘッダ)を調べ、そこに信頼できる差出人(= 過去に自分がメールを送った先)が含まれていれば、 「safe sender」という結論になります。
 もし、From:ヘッダとTo:ヘッダの両方が自分自身の場合には、さらに、メールのMessage-Id:ヘッダを調べ、それがもし、たしかに秀丸メールが生成したと思わしき場合は、「safe sender」と結論づけられます。 もしMessage-Id:ヘッダが秀丸メールの生成した物でない場合は、さらに、メールの中に信頼ワードが入っているかどうか調べ、信頼ワードが入っていれば「safeword:"..."」と結論づけられます。もし信頼ワードが無かった場合には、 さらに「不達メール(Returned mail)を信頼できる差出人リストによって分類する」のオプションがONの場合には、そのメールは「spam (unknown mail from me)」という扱いになってそこで処理を終了します。上記オプションがOFFの場合は、 「信頼できる差出人かどうか」のチェックをスキップして、通常のフィルター処理が続行されます。
 From:ヘッダとTo:ヘッダが両方とも自分自身ということは、つまり、自分自身が自分に送ったメールであるか、またはウィルス入りのメールのどちらかと思って間違いありません。

注意:
 秀丸メール側の「全般的な設定・上級者向け・送信時のエンコード」での「秀丸メール側でMessage-Id:ヘッダを生成する」がOFFの場合、Message-Id:ヘッダが秀丸メールで生成された物かどうかチェックする処理は行われません。 なので、フィルターの精度を良くするためには、上記オプションをONにして運用してください。


4.信頼ワードの判定
 メール中に信頼ワードが入ってるかどうか調べ、入っている場合は「safe word:"..."」のような結論になります。


5.迷惑ワードの判定
 メール中に迷惑ワードが入ってるかどうか調べ、入っている場合は「spam word:"..."」のような結論になります。


6.その他の判定
 ウィルス入りかどうか等の各種のフィルター処理が実行されます。どれか1つにでもヒットしたら、そこで判定を終了します。


7.最後
 どの条件にもヒットしなかった場合は、「unclear」という結論になります。