迷惑メールフィルターの使い始めに必要な作業(Ver7.35対応版)
迷惑メールフィルターを使い始める時に、必ずやらなければならない作業があります。
- 1.信頼できる差出人リストの作成
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迷惑メールフィルターを最初に使おうとした時に、信頼できる差出人のリストの作成が自動的に実行されます。それは必ず実行してください。それを実行しなかった場合には、後で、迷惑メールフィルターの設定ダイアログボックスから「信頼できる差出人...」ボタンを押して、信頼できる差出人の一覧を表示し、そこで「その他・自動収集...」を実行し、既存のメールおよびアドレス帳からメールアドレスを自動収集してください。
自動収集する対象は標準の設定のままがいいですが、もし、迷惑メール類をすべて削除済みであるならば、「受信したメールの送り主を収集する」をONにして、さらに「1回しか受信したことのない相手も含める」をONにして実行した方が、差出人リストの精度が高くなります。
- 2.信頼ワードの手登録
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迷惑メールじゃないはずのメールを間違って迷惑メールとしないために、なるべく多くの信頼ワードを登録するのがお勧めです。例えばご自身の名前が「斉藤」なら、"斉藤"という文字列を信頼ワードに登録するのがいいです。迷惑メールを送ってくる人は、メールアドレスは分かっていても、相手の名前までは分からないことが多いです。なので、迷惑メールの中に「斉藤さんこんにちは」のような言葉を入れることは、ほとんどありません。
ご自身が関係する単語も信頼ワードに登録するのもお勧めです。例えば会社名/部署名や仕事関係の言葉、例えば運送関係のお仕事をしてるなら、「トラック」、「荷物」などの単語を入れておくと、それらの言葉の入ったメールを間違って迷惑メール扱いしなくて済みます。
迷惑メールに多く使われてるワードを信頼ワードに登録すると、判定精度が下がってしまいます。例えばアマゾンや楽天を偽装した迷惑メールが多いので、そういったワード("アマゾン"、"楽天"など)を登録するのはお勧めじゃないです。
- 3.URLチェッカーの設定
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秀丸メールの迷惑メールフィルターには「URLチェッカー」という機能がありますが、標準ではOFFになってます。これをONにすると迷惑メールの判定精度が非常に高くなるので、ONにするのがお勧めです。ただし、ONにするには「APIキーの取得」が必要です。Google CloudまたはMicrosoft Azureの両方からAPIキーを取得してダブル登録すれば、なお精度が向上します。
- 4.その他の設定
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迷惑メールフィルターの設定を表示させて、そこにあるヘルプを参照して必要に応じてオプションをON/OFFしてください。
特に注意点として、標準の設定だと中国語や韓国語のメールがすべて迷惑メール扱いされるようになっているので、もしもそれらの言語のメールをやりとりする場合は設定を変更してください。
- 5.運用について
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メールマガジンなどを意図して購読する場合、または広告的な内容を含むメールを意図して受信する場合は、そのメールの差出人を「信頼できる差出人」に登録してください。迷惑メールフィルターは広告的な内容を迷惑メール扱いすることが多いので、そうしないと誤判定が起きる可能性が高くなります。
信頼できる差出人への登録は、メールの上のマウス右ボタンメニューか、またはメール内容の中のメールアドレスの上のマウス右ボタンメニューからコマンドを選択してください。
迷惑メールフィルターを有効にしていても、どうしもうまく迷惑メールと判定されないメールが出てきます。迷惑メールフィルターはあくまで迷惑メールを全部除去できる訳じゃないって前提で使って欲しいです。