HTMLメールViewer for 秀丸メールについて(Ver4.15対応版)
 HTMLメールViewer for 秀丸メールは、HTMLメールをHTML形式そのままで、秀丸メールの本体ウィンドウまたはエディタ・ウィンドウの中で表示する用のアドインソフトです。今までは、HTMLメールをHTML形式のままで見るためには、添付ファイル枠に出てくる「HTMLメール」のアイコンをダブルクリックする等してWebブラウザを開いてメールを見る必要がありました。しかし、このアドインソフトを使うことで、メールを選択しただけ、またはメールをダブルクリックして開いただけで、即座にHTML形式でメールを見ることが出来ます。

仕組み
 このアドインソフトは、Internet Explorer相当のウィンドウ部品であるWebBrowserコントロールというのをそのまま使って動作しています。なので、あたかもInternet Explorerが秀丸メールの中で動作してるかのように動作します。

 秀丸メールの中で動作するWebBrowserコントロールは、ActiveXなどのプログラムやスクリプトなど、ウイルスに感染させられる可能性のあるプログラム類は一切動作出来ないように制限がかけられています。なので、Internet Explorerに大きな脆弱性が無い限り、HTMLメールを表示しただけでウイルス感染するようなことは起こりえません。さらに、HTMLメールViewerのVersion 3.00から追加された「保護モード」のオプションをONにすると、仮にInternet Explorerの脆弱性を利用して悪質なプログラムが実行されてしまったとしても、ハードディスクやレジストリへの書き込みアクセスが制限されるために、ウイルス感染を防ぐことが出来ます。


制限
 このアドインソフトは、WebBrowserコントロールをそのまま使ってる関係もあって、普通のメールを表示するのとは多少不便な点があります。具体的には、

  • 「下の未読ページ」等のページ単位の閲覧コマンドがHTMLメール表示中は実行出来ない。
  • 未読/既読自動切り替え関係も、一部うまく動作しない。
  • 検索コマンドも使えない。

 です。その辺ご了承ください。


使い方
 HTMLメールViewerの使い方は、以下のような形になります。

  • まずはHTMLメールViewerをインストールします。
  • 秀丸メールの『設定・全般的な設定...」の「メール表示」ページ中にある「HTMLメールViewerを使う」のオプションがONになっていることを確認します。もしもOFFになっている場合はONにします。あるいはそもそもそのオプションが無い場合は秀丸メールのバージョンが古いことになるので、その場合は秀丸メールを最新版に入れ替える必要があります。(V5.19以上でないとダメです)
  • 同じ設定ページにある「HTMLメールViewerの設定...」を押して、そこで適当にHTMLメールViewerの設定をします。
  • HTMLメールViewerでインライン表示させたいメールを選択します。
  • メール一覧上でマウス右ボタンメニューを出すと、そこに「HTMLメールのインライン表示登録/抹消...」というコマンドが出てくるはずなので、それを実行します。
  • 適当に設定してOKボタンを押します。
  • それでうまくHTMLメールがインライン表示されるはずですが、もしうまくインライン表示されない場合は、一度他のメールを選択してからもう一度元のメールを選択しなおしてみてください。

 あとは、インライン表示したい対象のメールが見つかる度に、マウス右ボタンメニューから「HTMLメールのインライン表示登録/抹消...」を実行してやればいいだけです。それか、メール毎にインライン表示登録/抹消するのが面倒でしたら、HTMLメールViewerの設定での「特定条件のメールを自動でインライン表示する」をONにして運用するのが簡単です。


画像添付ファイルのインライン表示
 HTMLメールViewerのVersion 2.00から、画像添付ファイル付きメール(HTMLメールじゃないメール)の画像を自動でインライン表示する機能が付きました。
 HTMLメールViewerの設定での「画像添付ファイルをインライン表示する」をONにすると、その機能が有効となります。


アンインストール方法
 HTMLメールViewerをアンインストールする用の機能は用意していません。しいてアンインストールしたい場合は、秀丸メールのプログラム用フォルダにあるTkHtmlView.dllおよびTkHtmlView.chmファイルを手作業で削除してください。
 インライン表示する対象のリストは、秀丸メールのデータ用フォルダに「htmlv_Inline.txt」というファイルで保存されているので、それを削除すればいいです。
 とりあえずHTMLメールViewerを無効にしたい場合は、秀丸メールの「全般的な設定・メール表示」の所にある「HTMLメールViewerを使う」のオプションをOFFにするだけでいいです。


サポート拠点、作者への問い合わせ先
 HTMLメールViewer for 秀丸メールのサポート拠点は、コミュニテックス内の「秀シリーズサポートフォーラム」の「秀丸メールサポート会議室」です。
 コミュニテックスへのURLは、https://www.maruo.co.jpです。
 秀シリーズサポートフォーラムへのURLは、https://www.maruo.co.jp/hidesoft/です。
 作者へのメールでの問い合わせ先は、PEH00775@nifty.comです。


ソフトウェアの種類
 この「HTMLメールViewer for 秀丸メール」はフリーソフトウェアですが、秀丸メール自体はシェアウェアです。
 秀丸メールのユーザー様は、このHTMLメールViewer for 秀丸メールを無料でご利用いただけます。


バージョン情報の取得方法
 HTMLメールViewerのバージョンはHTMLメールViewerの設定ダイアログボックスの「バージョン情報」ページを見ると出てきます。または、マクロから取得したい場合はTkHtmlView.dllをloaddllしてからTkHtmlViewVersion関数を呼び出すと、現在のバージョン番号を100倍した値が返ります。
loaddll "TkHtmlView.dll";
#ver = dllfunc("TkHtmlViewVersion");
message str(#ver);